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1月, 2009の投稿を表示しています

アメリカの公共投資I 新政権の予算配分

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仕事上、あちこちのニュースをチェックし、新聞を数種読んでいる地元ニュース源の夫に尋ねた。「この寒いのに、立ち人が出るほど バスが満杯で嬉しいね。私達も、公共交通機関が使えるところに住めればいいけど。ところでオバマ政権はどうして、公共投資をしないの?」 「過去の政権のツケが住民の生活を脅かしている証拠。ブッシュ政権の8000億ドルで消えた使途がわからなかったお金があれば、今頃こんなことにはならないが」と前置きしながら  フォード、クライスラー、GMの米国自動車産業のBig3が 250億ドルを政府が援助してくれなければ、多くの失業者がでてアメリカ経済を脅かすだろう、そしてまもなく北米の自動車産業は破産しなければならなくなると、自家用飛行機でワシントン首府に訴えにくるBig3の自動車会社のCEOたち 一方、CNNなどに日本の社長と比べろ言っている。 「公共投資のような基底投資(鉄道施設の整備も中ある)を盛り込んだ予算を、税金を上げてまかなおうとすると共和党(保守)の議員たちが、自分たちも困るし、自分を投票してくれた中間層以上の選挙民も困ると、一斉に反対に回った」「それでは予算案が通らないと、共和党の意見ものんで、税金を抑えたものにしても、共和党は一票も賛成に回らなかった」 「ボストンーNY間の様なよく客も入っているし、通勤としてもいいと思うんだけど」と日本から訪問者が言っていたが、これも「 レーガン政権時代より、 公共投資より企業の競争力をつけようとして、法人税や高額所得者の税が極端に抑えきた。その結果、鉄道等はその沿線上の市町村の負担になった。それぞれが市町村費をかけて、鉄道やその周辺施設を直すのにはお金が掛かるので、いろんな決まりをつくってしまった。たとえば、時速何キロ以上は出すなとか。柵だって,踏切といった安全対策が沿線市町村費の負担になっていく。」人々は交通機関を避け、自家用車を走らせる。その結果、NYはいつ壊れてもおかしくない橋の上を常時車が数珠つなぎになってしまうという悪循環が繰り返される。 しかし、結局,どんなに苦しくてどこの国の議員も、背に腹はかえられないのか、自分たちの税金を取られるのは困るということか。昔、どこかの宰相も「痛みを分け合いましょう」といっていたが、自ら犠牲に立たないと言葉の現実味がなくなっている。ああ、いったいこうして人の票の力で現在の今

オバマ大統領就任式前夜IV コンサート、確実に時代が転換していく

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だれが予想しただろうか、この日を! 歴史の転換の瞬間に放出されたエネルギーを感じてほしい。 今の現実は決して、やさしくはないが、確実に時代が変わろうとしているのを肌で感じる。 私個人としても、在米20年以上ともなると、こんな経過も過ごして来た。1980年代、米国南部の街で南米系に混じって、英語短気留学して黒人家庭にホームステイしていた。シングルマザーのお母さんは地元公立高校の教頭だった、彼女は仕事上では白人と対等であっても、近所の白人とはおつきあいは皆無。同年齢のホスト先の学生もバイト先のスーパーで差別を受け、疲れて帰っていたことが思い出される。私は私で、日本からの留学生仲間に「アメリカまで来て、黒人英語を学びに来たのか」と忠告されることに痛みを感じていたのは、ほんの25年ぐらい前。 それから平和だ反戦だとコミュニティーの台所や、支援の人々と肩をくんで共に歌った'This land is your land' 'We shall overcome'がまだ記憶に新しい。その数年後に新大統領就任を祝って、首府のど真ん中で同じ歌が歌われている。 またほんの4ヶ月前に子どもにせがまれて行った同じ場所で、こんな感激的なことが起ころうとはだれが想像し ただろう。 オリジナル歌詞から抜粋(ピート・シガー作詞後、長年放送禁止になっていた) "As I was walkin' - I saw a sign there And that sign said - no tress passin' But on the other side .... it didn't say nothin! Now that side was made for you and me! In the squares of the city - In the shadow of the steeple Near the relief office - I see my people And some are grumblin' and some are wonderin' If this land's still made for you and me." 読み終えたら、こちらをクリックしていただくと光

オバマ大統領就任式後III アメリカ国内、諸国の反応

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日本からの友人のメールで、アメリカの新時代にシニカルな人がおいでになる。「期待し過ぎだ」と。ニューヨークのウォール街の反応に近いものがある。それは、日本のメディアの報告か、経済危機の懸念でもあるだろう。 一人の人間にできることには限度があるかもしれない。期待は一人の大統領にではない、彼の肌の色にでも、彼の人種に期待している訳でもない。彼の移民背景でもなく、この新政権へのinclusive包括的な方針に期待をしている。新時代の幕開けだと、肌で感じているからだ。 まずこれらを見て頂きたい。 http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/28719791#28802924 第一日目に新政権が着手したものは、 ーケネディ政権では共産党圏から核爆弾、ミサイルがうちこまれると懸念された、キューバとの国境にグワンタナモ収容施設がある。そこの一年以内の封鎖。Yahoo 配信より、 バラク・オバマ( Barack Obama )米大統領は22日、キューバのグアンタナモ( Guantanamo )の米海軍基地にあるテロ容疑者収容施設の1年以内の閉鎖と、テロ容疑者の尋問に拷問のような方法を用いることを禁止する大統領令に署名した。これらの決定は、ジョージ・W・ブッシュ( George W. Bush )前大統領の政策を明確に拒絶したものといえる。 オバマ大統領が署名した大統領令では、米国の捜査当局に対し、拷問だとの批判も出ている虐待的な方法を用いた尋問を止めるよう命じているほか、米本土で拘束されている唯一の「敵性戦闘員」である、カタール国籍の Ali Saleh Kahlah al-Marri 被収容者の問題についても、見直しを命じた。  グアンタナモの収容施設には、2002年1月11日の開設以来、800人以上のテロ容疑者が収容され、現在も約245人が収容されている。ブッシュ前政 権に批判的な人びとからは、テロとの戦いの下で行われた虐待と憲法違反の象徴とされている。(c)AFP/Stephen Collinson ーヒラリークリントン国務大臣とともに早速記者会見して、軍事より諸外国との友好関係に力を注ぐとのプレスの間で誓った。オバマ新大統領は、今までの大統領のようにイギリスや、カナダの代表と電話でのお祝いを受けず、それよりイラク、イスラエル、エジプトの国家

オバマ大統領就任式II、当日の様子

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アメリカ南部のアフリカ系の人々がグリッツにバターと黒砂糖をかけて食べようが、 ホームレスの人が温かいオートミールで暖をとろうが、 ビジネスマンが紙コップとマッフィンを口にしながら歩こうが、 子どもたちがシリアルにミルクをぶっかけて食べようが、 フライエッグにプランタン(野菜バナナ)の揚げたもので、ラテン系がいつも朝食をとろうが、 中華系の人が粥をすすろうが、 我が家のように納豆とけんちん汁を朝一番でかけこんでいようが、待望の大統領就任式の一日が始まった。 中学生の娘はこの就任記念式典を見たいと学校を休むと言い出すし、(しかし学校で式典の演説の一コマを見せてくれることになったが)高校生の息子は、ワシントンDCに行けばよかったと言い出した。 私の周りも、街も皆興奮気味。 オバマ新大統領就任記念式典まで秒読み開始 記事参照 MSNBC TV 常時、ライブニュースを報じています。( 最初の30秒はどこをクリックしてもコマーシャルが入ります) http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/28719791#28697640 いくつか、ラジオのニュースを拾ってみよう。ミシシッピ州の新聞の本日のヘッドラインは、 「市民権運動で活動していた人々へのメディアとしての謝意」 だった。 活動家たちの努力はどれほど大変だったかしれないのに、それを報道しないばかりか、あらゆる差別を助長していたというものだった。 私の年代は、もちろん大戦を体験していないし、ベナム戦争も、日本の安保闘争も、経験していない。 フィリピンの政権交代を刻々とメディアで追い、中国の天安門事件をアメリカのニュースの目を通して、見たものだった。確かにワシントンDCの国会議事堂と、ワシントンモニュメントや、リンカーンメモリアルを包括するモール地区にこの身体こそいないが、今日はこの街にある五大学の内の一番リベラルな、ハンプシャー大学で数百人の学生と地元の人々と巨大スクリーンを前に祝った。 オバマ大統領は演説の中でなんども Ancestorという言葉を使っている。地に足の着いた演説だと評判だ。 このAncestor というのを日本語の個々の「先祖」と解釈するとかなりずれが生じる。 むしろ「先人たち」と解釈した方がよいだろう。オバマ大統領は、演説の中でこの「先人たち」「古い魂Ancestro

オバマ大統領就任式I、当日朝の様子

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I have a dream, とマルチンルサーキング師のことば がまさに現実になったが如く。 キング牧師の20万人の大衆を前に演説をした同じ場所で、 さらに100万人市民権運動の行進で、さらにベトナム戦争反対で集まった60万人にをたしても、今回の200万から500万の聴衆、参加者が お祝いにいきます。携帯電話会社が心配して、「録画、写真の携帯転送は遠慮してください」とお願いしている。 臨時の携帯タワーをたてても、普段の街の人口の軽く3〜4倍を持ちきれるかと。 今朝も、寝てられなくて朝,4時半からコンピューターでテレビ鑑賞。 まず最新ニュースより 次期大統領としての最後のメモが(公共ラジオNPBによると)公開された。 「ブッシュが拡大しすぎてしまった大統領の権限を縮小すること。 三権分立の軌道修正。以前、ブッシュは大統領の判断がたとえ違憲でも、司法判断にまさるという権限を作り上げたこともその一つ」 オバマのこの式典は全ての人々の参加を大歓迎するとの言葉をうけ、 あるお金持ちが200万ドル(2億円)を寄付して、 障害者、普段首府ワシントンDCに来られない人を招待したり、 100歳になる南部のアフリカ系の老人も老体にむち打ってやってきた。 夜半に街の人々にインタビューから 「どこからきましたか?」 「シカゴです」「エチオビアからです」「テキサスから」 「オクラホマからの唯一の民主党員です」 「アリゾナからジョンマッケイナンに投票しましたが、今はオバマを応援しています」 私の知人たちの宿泊するお寺は、すでにコミュニティーに開放して、 数日前より議事堂で断食祈念を始めた30人のカソリックワーカーの人々で満杯だそうだ。 テレビ、メディアを一切避けていた(9.11の時でも、過剰な興奮はといって、子どもたちに柔らかく話すように忠告があったほどの教育方針)子どもの通うシュタイナー学校でさえ,事前にメディアの弊害の特別授業までして、本日、メディアの視聴がある。メディアの弊害に賛同していた親も驚くと思って、何度も事前連絡があり、小学高学年から高校生まで、行動に集まり生演説を昼食時に見たあと、詩や意見の交換があるようだ。 バラクさんは今年48歳の年男。増々感化されます。 課題は彼の前に、政権の前に、アメリカ住民一人一人の前に、地球市民の前に山積みされている。自分がやらなければ、だれも動

オバマ新大統領就任記念式典まで秒読み開始

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昨日朝、地元の知人がワシントンDCへ大統領就任記念式 典へ参加のため、車で7時間かけて向かいました。出発の朝、零下30度で車が動かなかったりとすったもんだあったけど、無事に送り出しの食事を出してあげて、出かけていきました。 大統領就任演説式典への参加道中より写真を送ってきました。このニュージャージのハイウェーイのサービスエリアでも、あちこち就任式典詣りの人ばかりだったとか。 就任式典一日前の月曜(本来は1/15だが、毎年第三月曜になっている)はマルチンルサーキング牧師の誕生日としてホリデーになる。オバマも子どもたちの通う学校も、コミュニティーサービスの日にしようと、国民に、子どもたちに訴えていました。ワシントンDCは黒人市長も大統領も認めているように、アメリカでも一番街として貧困層の住民が多い街。娘が自分の誕生日をワシントンDC見学したいというので、週末かけてリンカーンメモリアル、国会議事堂(キャピトルヒル)、ホワイトハウスを9月の台風通過の最中、見学してきました。その時も、議事堂をみてはしゃぐ娘と友人を尻目に、夫が「ここはホームレスシェルターも多く、家出人シェルターが、街と混在しているよ。連邦の仕事は税金おさめないし、街として税収入が無いからだ。富裕層は皆周辺住民だからな」と諭していました。華々しい博物館や政府の建物がこの状況と対比しています。台風でずぶ濡れになった身体で、冷房のがんがん効いた美術館の前を走り、スープキッチンに開放された元政府の建物の前で、ホームレスの人が雨でシャワーを浴びているのを横目に、子どもと走っていました。 さて、そのワシントンDCは本日か らイベント目白押しです。私もいきた〜〜かったけど、ちょっと長距離は今回はパス、留守番にまわりました。では、アメリカの生中継テレビを一緒に ネットで見ましょう。 MSNBC TV 常時、ライブニュースを報じています。( 最初の30秒はどこをクリックしてもコマーシャルが入ります) http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/28719791#28697640 ワシントンDC市長は、2百万〜5百万とも言われる人を迎えるのに、8万の警察官と1万人の公安警備隊で市を警備するそうだ。北京オリンピックより多いかな。 NY TIMES サイドバーナーに生中継が動画で見られます。 h

寒中お見舞い申し上げます. 

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オーロラ(ナショナルジオグラフィー雑誌より) 今年は年頭から、皆様へ当ブログ紹介をお願いしながら、リンクをはらせて頂いたブログの紹介が十分にできていないと思い立ち、感想も加えて、最近興味を持ったり、ネットサーフや検索で出会ったリンクを紹介したいと思う。 HideのLittel RADIO:  岐阜リトラジ hideのLittleRADIO(Maniax) ブログをはじめてから、インターネットラジオなるものを知り,毎週欠かさず聞いています。日本国外にいても距離をかんじさせない、ローカルやインターナショナルな話題豊富。世界中あちこちから送られて来たメールを 必ず全文紹介するので 、一方通行でない2WAYラジオです。 アイルランド響和国: アイルランド響和国  アイルランドの音楽が好きで始めたそうです。妖精の話題、政治の話題で引っ掛かってきました。一番最近、ブログリンクをはりました。アイルランドは、昔「アリルランドと日本は、それぞれ大陸の東西の端にあるから同質のエネルギーをもっている」「両国のそれぞれキリスト教、仏教の取り入れ方が似ている」ということを読んだものだから、もともととても興味を持っていた国で、一度遊びにいきましたが、近くのイギリスとは全然違った国民性。 イタリアフィレンツェより: フィレンツェ田舎生活便り2   食べ物の話題豊富。イタリア料理とイタリアでのおせち料理、おいしそうな写真も満載。イタリアなのに、日本語で情報を読めば距離感も全然感じさせない文章です。本当にだれでも知っている大都市と思いきや、 小さな京都よりずっと小さいのに、ルネッサンスの興った街だけあって、アートに自然科学に建築にと,いろんな文化が凝縮されている便りです。 アフリカの「思いやり」: アフリカに「思いやり」 西アフリカのブルキナファソに、南アフリカのマダガスカルにと、アフリカ大陸の自然と人々のふれあい満載です。アフリカには行ったことはないけれど、いつも仕事にボランティアにと、個人的に縁がいっぱいあるのに、まだ大地は踏んでいません。現地からしか聞こえない、内容の濃い情報、きれいな写真も魅力的。 コネチカット州,はとこカフェ: Hatoko Café in CT お隣の州のはとこさんのお送りする日常のつづり。アメリカ生活でも、こんな視点もあるかって、面白くいつも読ませて

雪、雪、雪

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今回はちょっと軽めの話題を、 実にかるい昨日の雪、雪、雪、裏庭のどか雪です。 自宅裏の丘でスキーが出来るぐらいで、早くもウンザリ気味の雪景色。 朝早くから、除雪作業に精をだします。顔も全身も真っ白になりながら、細かい雪をどんどん遠くへ飛ばしていきます。見ているだけで寒い人は、ここ最近、アフリカ大陸の方のブログをリンクしましたので、そちらをご覧ください。(右サイドのリンク参照)また、アフリカからビーチから当サイトへ、ようこそいらっしゃいました。これを見るだけで、南の国に住んでいる幸せがかんじられます。アフリカからの友人はこの時期いつも寒くて、逃げ出します。今年はとくに零下10度以上が続いていますし、氷やあられの嵐も続いています。 雪は、写真の除雪車のように遠くへ飛ばせたり、シャベルですくいやすいとよいのですが。水分が多かったりするともう大変です。除雪車の内部や、雪かき用シャベルにくっついて仕事になりません。重い、非常に重くなり,ただでさえ事故でやられた肩にどしっと(年末のカナダ行き文末参照)響きます。 http://cyamazaki-heineman.blogspot.com/2009/01/blog-post_07.html 夏は除雪機が草刈り機に取って代わり、精を出すことになります。 雪や芝なんかほっといても、と雪国生活素人の私は考える訳ですが、そうも行かないそうです。また、芝刈りにしても、最近おとなりのコネチカット州でライム病が発見されて以来、もうどこの家もこまめに芝を刈ります。というのも 本来,鹿に寄生するディアーチックというノミが人間に飛んで来て、人間の血管にはいって神経痛のような症状をおこさせる病気です。 この時、西アフリカはブルキナファソの南部の出身(ガーナ、コートジボアールとの国境近辺)の友人はこんなことを話してくれました。 「ライムにならないためには、どうするの?」 「ディアーチックは、ディアーや牛には生息してても害を起こさないなら、鹿や牛になりきるのよ。そしてチックと対峙するのだそうだ。そうすれば害にならない」とか。 今でも、マジックや呪術が横行している部族だから。こんなことが言えるんだろう。 確かに我が息子は、小さいときよく息の根も気配さえ消して、庭にえさをつばみにやってくる小鳥に簡単に近づいていた。じゃ,雪と対峙するには雪の妖精になって、雪

もうひとつの歴史の見方

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一昨日、読んだ本の一説 「人間は地上でおこなったことの結果を霊的なものに転換し、自分の死後地上に下る魂たちに力を与えます。人間が死後行うことのなかには非常に重要なことが存します。人生のこの面を見ないと、ある時代につづくつぎの時代の出来事を理解できません。」 ルドルフ・シュタイナー 『カルマ論集成』: 西川隆範訳著「 歴史のなかのカルマ的関連」 イザラ書房より ふ〜〜ん、死んでからもヒトはいろいろ学ぶのか。 さらに「魂の中に存在するものを受け取れない、その時代の教育状況のなかで育てられる身体の中に生きねばならないので、、、その人物の行動のなかに衝動が生きる」これってインスピレーションのことかな。それとも無意識にでる行動のことかな。 「歴史においては、物事がどのように関連しているかを抽象的にかたるのではなく、人間がかつて体験したことがらが、全く異なったもののように思えても、じつは類似点があるものとして、次の人生にもたらされるのが見い出されます。(略)具体的な輪廻転生のありように容易に結びつけられうるセンセーションからぬけでて、歴史のいとなみの理解へとわたしたちを導きます。」このセンセーションとは「だれの生まれ変わりなのか」のみを知ろうとしないことだそうで、個々の輪廻reincarnation から人類の喜びと苦しみに関することを把握しようとすることが、歴史のいとなみの理解につながるということだそうです。 難しい本を読むには, 先ず手当たり次第、マンガや雑誌を読んで活字に頭と目を慣らせておく→それから、活を入れて前から読みたかったり、読まなければならない学術書などにあたる というのが、私の近年の本を読む取り組み方。 そうでもしないと、いきなり活字の多い文章は、頭の方も消化していかない。 この応用編で、難しい文章や、公式な手紙を書く時は、まず軽めのブログやメールで友人たちに近況報告したり、電話で人を捕まえて話を始め,口でタイプで表現していく中で、考えがまとまったりする。 しかしである、なぜかこの文章はすーっと入って来た。 この本はインターネットでわざわざ日本から取り寄せた代物であるが、以前から何度手に取っても数ページで、断念してしまっていた本だ。 さて、この本の言わんとしているところが、ちょうど今の自分の状況にどこか、感化されインスパイヤーされたという内容だった。こ

カナダ、ニューフランス ケベックへ

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クリスマスを終え、 無事に餅をついて、一年間のすすをおろして、 年あけ準備をすませて、 一家でつかの間の小旅行です。 モントリオールとケベック、フランス語圏カナダへ4泊の旅に行ってきました。 モントリオールまで、車で4時間半、 最初に驚いたのが、道路標識、もちろんフランス語だけど、 標識そのものがイギリス、ドイツを思わせる提示の仕方、しかも息子曰く「あれ、信号の赤が反対についている」 モントリオール旧市街のノートルダム寺院、 残念ながら、クリスマスと週末が重なり、市の道路職員はお休みで塩も砂も撒いていなくて、なおかつ小雨まじりだったので、歩道はすべてアイスリンク状態でした。 ここで感心したのが、カナダ人の忍耐強さ、文句をいっているのは、ほぼアメリカから来た私のような旅行者ばかり。そこでホテル近くの中華街と、ノートルダム寺院を回ったのみ。 そこから、さらに2時間のケベックはきれいな旅行者向けの町。アメリカからこんな近くで、異国情緒が味わえ、なおかつ、どこも旅行者にとても親切でしたよ。クリスマスあとは、boxing dayといって,一年で一番安くセールをする日だそうです。 コート25カナダドルから、 80ドル以上のガウンが10ドルに ウール100%のセーターが9ドルから。 ケベック市街は歴史博物館と町並みを見学。 おすすめは、旧市街の(フランス料理じゃなくて) イタリア料理Portfino Bistro は、本場イタリアのフィレンチェやボローニャのレストランよりおいしかった。 House-made pastas, pizzas and a slew of tasty seafood dishes are served in the 18th-century building. 「自家製パスタに、店のど真ん中で繰り広げる石焼ピッザ、そして評判のシーフードを18世紀の建物のレストランで」 私たちは鴨の白ワインソースパスタ、ホタテトマトパスタ、ほうれん草ラザーニヤ などなどデザートのテラミスもカヌーリもおいしそうでした。 地中海的なお兄さんの生演奏も南欧風で、外の雪景色とは対照的な店内で、人ごみと料理と雰囲気によいました。 朝は、ローストビーフとマッシュルームのクレープサンドイッチ。ここはペイストリーがどこもおいしいですが、 このクレープもおいしかった。 中華系の家族、スキー

賀春

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人は、人に支えられて,生命を蘇生していくのですね。 おかげさまで家族全員無事で、年が越せられ、除夜の鐘をつくことができました。感謝。 おはらいもできたかな。 清々しいご来光を拝みながら新年を迎え、初日の出AM7時25分頃、気温零下22度自分たちでつくったおせちを頂けました。 日本から仕入れた数の子、田作り、NYの蒲鉾、黒豆、地元で膾、鮭、卵、鶏

年末、年始、

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今年のクリスマスイヴはアメリカ風のごちそうで(我が家の場合は、骨付きハムがメイン)祝い、姪っ子、甥っ子にプレゼントを渡し、すたこらと霧の中、帰ってきました。 姪甥も大きくなると、だんだんプレゼントもおざなりで、寂しくなりました。昔は大きなクリスマスツリーを囲んでわいわいやっていたのに、今はどでかい包装の箱の山がギフトカードや現金に様変わり。 まっ包装紙が減った分環境には優しくなりました。 そして、我が家に帰って来て、翌日12月26日の餅つきにそなえ 「クリスマス当日は、休みです」の張り紙をよそに、年中オープンのアジア系(ベトナム,韓国系が開いていた)のお店を回り、餅米20kgとお雑煮の材料をあつめました。今年の餅つきは初心者が多い割には、立派にのし餅約20枚以上、鏡餅もすてきなお飾りができました。 やっぱ、これをしないと年末の雰囲気は出ません。昨年末は、日本へ帰っていたので餅つきなしだった(逆じゃない?)し、アメリカ在住だと、餅つき  copyright@photo by Sean McPherson 、除夜の鐘、年越しそば、ご来光を拝んでおせちをいただく、節分などなどと年中行事をしっかりして、季節を愛でます。もちろんこれは当地の行事、クリスマス、マルチンルーター牧師の誕生日、復活祭、ハロウィーンの合間に行います。