投稿

2月, 2010の投稿を表示しています

トヨタ社長の公聴会から米国メディアは、株式会社「日本」終焉かと騒ぎ立てる

イメージ
大雪の一昨日に、北米東海岸ではラジオもテレビもどこも朝から米議会の豊田社長の様子や、 トヨタという企業体質を論じ、さらに株式会社日本の終焉かと叫んでいた。 多くの米国の経済評論家の言葉をかりるまでもなく、 トヨタ車は、たしかにアメリカの隅々まであっという間に浸透し急成長を遂げた。  そのモンスター企業がこの国の主幹産業である自動車産業の大ボス企業を倒産に追い込んだのも、事実だ。 だからといって、それが米国人のやっかみを生み、国会での公聴会に繋がったとみるのはどうだろう。 アメリカでは、一企業へのやっかみなんかで、公聴会を開くなんてあり得ないからだ。 アメリカでは、資本主義とういう競争原理が、レーガン政権以来、国を挙げて強硬にすすめられて来た。 その国で、いまさら自国の大企業が他国からの企業との競争に負けたからと言って、文句の言える筋合いではない。 アメリカのメディアでは、評論家やコメンテーターが、トヨタ一企業の安全管理を怠った体質を論じるだけではなく、日本の企業体質がもう、終焉に来ているからではないからか、と警告を発する。 インターネットニュースも、テレビも、新聞ラジオも一斉に、豊田章男社長のことを紹介するのに、 「創業者の孫である、Mr、Akio Toyota」と妙な紹介している。つまり1オーナー企業の会社だという表現を使う。 アメリカでは創業者が未だオーナーとして君臨しているのは、中小企業ぐらいなものだ。 ここまで巨大になった企業にはあまりみかけない。 にも関わらず、TOYOTAはまだ創業者が経営しているのか、「なんたる企業理念、株式公開しているのに、公共性はあるのか」とまで言いたげである。 TOYOTAがアメリカでの現地生産を決め、工場を操業しはじめた時、 その工場経営管理を「TOYOTA Way」トヨタ方式として、あちこちで報じられ、大学の経済学部や経営学部でも論じ、講義されるまでになっていた。アメリカの車を購入する時には、工場で金曜日につくられた車は故障が多いから避けると本当に、アメリカ一般人は言い合っていた。だから、トヨタ車が安全で信頼を得たのはその工場経営にヒントがあるのではと多くの経済学者が本にも著し、マスコミも盛んに報じていた。 私の周りでも、なにごともメイドインアメリカばかり購入し、自分はフォードの株主だから、日本車など絶対に買わないといっていた

便利なサイバー世界って?

イメージ
前回はオートマッチ全自働でやってくれる電化製品と、手作業で行うマニュアル製品とを 比較した。最近「コンピューター世代の生徒のモーチペーションを高める教育現場にする」というワークショップに参加した。タイトルは「21世紀の教育」だった。 私の教えている高校は、もともとテレビを家庭で見せることも、授業にサイバーシステムを取り入れることも極端に消極的で、果ては学校行事で写真、ビデオ撮影も最近まで遠慮ほしいと父兄に注意するといったところだ。 理由は生徒のクリエーティビティー創造性や想像力を摘んでしまうし、生徒個人個人の立体的、個人的体験を2次元の世界に閉じ込めてしまうという理由から。(特にカメラやビデオのレンズを通しての体験のみになってしまったり)自らの記憶も写真やビデオを頼りにしたりして、5感を通さない体験に閉じ込めてしまうという。 なにより、受動的になる、(特にいくらテレビやコンピューターが一方通行でなくなったとしても、それらは限られており、本を読んだり、対面で人の話を聞いたり、自ら行動を起こさなくても自動的に情報が入ってくるのは、情報量の制御が出来ない幼児には、あまりに多量だ)などなど、いろんな理由が挙げられる、 しかし 砂糖を子供から取り上げ、世間ではおいしいケーキ屋、菓子を遠ざけて、これは体によくありません、あなたの脳の発育を妨げますといっても、特に中高生には無理があるだろう。車だって、足腰が弱くなりますか、もっと歩きましょうといっても、電気も水道もない世界にアーミッシュの人々が自分だけの村に生きられないように、彼らだって、馬車に乗って、自分たちの村以外ではモールにも行くし、そこで充電して携帯電話も使うそうだ。 それで我が教育現場も、学校で登校から下校時間までの携帯の使用禁止と、コンピューターのインターネットは禁止されている物の、持ち込むことは許可が下りるようになった。 そこにインターネットを取り入れた授業に進むことには少し無理があるが、 プログラムの内容と、構築を倣っておくことは損ではないと受講してみた。 それに、プログラムファシリテーターのカルフォルニア大の教授によると、 これから50年後、いや自分たちの生徒が社会で活躍する数十年後には、日本もアメリカも、 中国やプラジル、インドと言った新興国に経済力で追い抜かれ、多様な技術を

便利さの裏側に、あなたはオート派vsマニュアル派?

イメージ
マサチューセッツ州の民主党候補が上院議員補欠選挙で敗北し、民主党と共和党の議席数が逆転した問題は、まだまだ波紋を呼んでいる。これを決して共和党候補ブラウン氏の勝利として、歓迎する訳でないのがマサチューセッツ州だ。 さてその波紋とは、実は州が共和党、民主党どちらが多く得票数があったかと市町村別でみていくと、民主党候補が勝った市町村は得票数をマニャルで仕分けしている。が、逆に共和党が勝った市町村は得票数を機械でカウントしている。しかもこの機械の製造元はブッシュが絡んでいるというから、いろんな憶測出てくる。 機械に任せてしまうと、その結果が絶対だとばかりに 信じさせてしまう魔力があるのは、洋の東西を問わない。 しかしその機械内の頭脳にあたる部分のソフトを入力しているのは人間だという事実も忘れてはならないだろう。 車もしかり、マニュアル車がめっきり手に入らなくなってしまったアメリカ。免許習得も今は専ら自動車教習場もオートマ車ばかりだ。でも窓が開かなくなったり、車内コンピューターが感知していろんな警告ランプがついてしまうのも、厄介だ。かくいうわが屋もアメリカに住んでトヨタ車6台目というトヨタ愛好家だった。 が、ハイブリットもクルーザー車もタイヤ空気が足りないとか、エンジン警告ランプが点灯するようになった。 ディーラーやガレージ修理にもっていっても何の異常も見つからない。 リセットしなくては行けなくなる。機械が人間に指示してくる。 さらに厄介なのが、日本製の炊飯器、洗濯機などの電化製品もほとんどコンピューター制御なので、この制御する頭脳の部分がいかれてしまうとプログラムのやり直しが効かないので、ガタイごと廃品になってしまうなんてことをよく耳にする。 私が毎月書かさずチェックを入れているのが、クレジットカード、電気、電話、スーパーの請求書、今ほとんどが銀行から自動に落ちることになっているが、ペーパーレスにした物も,すうでない物も銀行の明細書とともにチェックを入れていると、間違いに気づく。2度同じ額の明細が引き落とされていたり、銀行とて完璧な訳でない。それが日本の銀行の方がこのへんのところをあまり理解していない窓口が多い。 いや窓口だけでなく、幹部にしたところでルールにのっとって、機械を絶対視する傾向がある。アメリカの地方銀行ではこのへんが結構理解していて、マニュアルを選べることも

きょうびのアメリカの高校生、とある教育姿勢

イメージ
中高生の親として、 また中高生に教えるものとして、思春期の青少年に関わって来た。 今日びの高校生、携帯テキスト、携帯インターネットを使いソーシャルネットワーキングに余念がない。 教える側も、宿題を確認、徹底させるために、 facebookなるソーシャルネットワーキングを使うこともある、 先日もある高校事務員との会話で、これからは連絡網は電子メールでなく、このfacebookを使おうかと話しあわれた。 一頃前は、日本の高校生/大学生は携帯必携にくらべ、 アメリカは携帯文化が少し出遅れていて、コンピューターで友人と繋がっていた。 しかし最近は、コンピューターと携帯で相互につかえるプログラムが出て、 'twitter' や日本のmixiのような’facebook'で友達の写真をアップロードしたり、 こうしたブログを読んだり、 情報をリンクとしてはったり、はてはGPS(日本のナビゲーター)として使用して、運転中もとなりにナビならぬ、携帯奏者がいれば 一目でどこで事故やスピード違反を取り締まっているか、どこにおいしいお店があるか、分かってしまう. 息子たちはこの携帯を十二分に利用し模擬会議に出席して、議題を水面下で進行したようだ。先週ハーバード大主催のボストンでの模擬国連に参加した時のこと、 彼らは小国の代表として「軍縮」委員会の指名をうけた。 一通り各国の発表、意見交換が行われて、いざ委員会全体としての決議採択になると、 大国は自国の経済力を自国の力と勘違いして、自国の決議をごり押ししようとした。 早速彼らは、携帯を利用して他の小国と協力団結して、大国の言い分の反対にまわって自分たちの意見を最終結果に反映させた。つもりたとえ模擬とて、本物の国連さながら、各国が自国の利益と立場を委員会全体で発表する。 しかし大国も小国も一票なので、根回し(米国流ではロビー活動)をすると、かなりの票がとれることを承知で、携帯で他の小国と連絡をとり同盟国を作って行く作戦に出たらしい。