投稿

10月, 2009の投稿を表示しています

末恐ろしい日米の航空会社『資本主義ーあるラブストーリー」のエピソードその2

イメージ
もう1つ『資本主義、」マイケールムーア作の映画の中のエピソードを、 日本では『アテンションプリーズ」などのドラマのせいかあこがれの職業と言われる航空会社従業員、 今度はアメリカの航空会社従業員の悲鳴を、映画の中で匿名インタビューしていたのに、興味をもった。 というのは大手航空会社のパイロットが 匿名で、「自分たちは明日をも知れない生活の不安を抱えながら飛んでいる」 「パイロット仲間には、血をうって日銭を稼ぎながら飛んでいるのもいるし、自分だってファーストフードの雇われマネージャーより安い給料だから、低収入家族がうける福祉に世話になっている。フライトアテンダントとも、 仕事の話をすると皆同じところさ、あの最近バッファローでおこった墜落事故もパイロットとキャビンアテンダントが仕事の相談でもしていたのさ」とヒエー、、、私はよく飛行機を利用するが、アメリカの航空会社にすこし末恐ろしくなってくる。一方日本を観てみると、かつて花形職業の日航は地に落ち、しかもそれだけではない、身売り先がきまらない。なぜならかつて働いていた職員たちの年金があまりに膨大だからだそうだ。プライドがじゃまするのか、それとも人より命を削って飛びましたとでもいいたいのか、 同じ職業でも、国と会社が違えばこんなに境遇がちがうのか。 http://blog.livedoor.jp/pandell8-shizumanutaiyo/ しかし今、上記ブロブで山﨑豊子著『沈まぬ太陽」のあらすじを読んだ。 結局、日本航空内でも私腹をこやしている企業重役と 政治家が乗客の命を左右していたということか、 パイロットたちでさえ資本主義のからくりに翻弄されていたようだ。 自分たちの命の重さをあまりに軽くあしらわれていたことに、怒りを覚える。 また日本では安泰と言われた『教師』という職業も、アメリカでは決して安定したものとはいえない。 かつて公立学校で働いていたが、教師ラウンジへいくと、堂々と仕事を探している人もいた。みな明日は我が身で、いつ学校への予算が削られるかわからない不安な日々を送りながら、子供を相手に教えていた。 そう、豊かだと言われるアメリカの実態はこんなもの。 実際に潤っているのは、ほんの一握りの資本家のみ。 彼らは自分たちがワシントン(経済の中枢はニューヨーク)を

マイケル・ムーアの最新映画先ほど観ました。

イメージ
キャピタリズム ア ラブストーリー 各紙や回りの友人が絶賛しているとおり、最後の最後まで見せてくれる映画でした。いつもはマイケルムーアの社会派映画に眉ツバものの人も、これはもう批判の仕様がない 公の意見を代表していると言った公約数の視野がかなり反映していた。地元映画館では最後は大喝采でした。 これまでの、フィルムの集大成と言った感。 「Roger & Me」の米国自動車会社をあばき、 「Colombine」で米国の兵器会社が、銃所持でどれだけ得をしているか、だれが被害をうけているか問いかけ、 「シッコ」にて米国の保険会社の内情を疑問を持って取り上げ、いかに米国の住民の健康状態を保険会社が左右し富をむさぼっているかを痛烈に批判した。 そして今度は、これらの自動車会社、銃製造社、保険会社、を束ねている 金融街ウオールストリートに憲法をたてに、批判していった。 この国はもはや、資本主義が国民の人権を保証するはずの民主主義を左右していることを見せつけてくれた。 やはりその元は、金融界にいた親玉、証券会社の元社長が官僚になったり、法律をつくる政治家になったりして、国の財政法や基本法が、どんどんかえていったからであった。(日本では今、官僚が天下るのを新政権がそれを廃止させたはずなのに、大蔵官僚の郵政社への就任があったことに批判が出ているようだが) とくにレーガン政権以降(かれは国会議員/大統領になるまえ、かなり大手の電気会社や経済界の大御所の会社のCMタレントとして出演していたようだが) 一部の資産家に有利になるようにどんどん国の法規をかえた。 社会の競争率をあおげば、国の経済がもっと潤うという仮想のもとに、 しかし潤ったのは国の1%に満たない資本家のみで、国内の経済格差はレーガン政権以来どんどん広がった。 最後の場面もとても印象的で、映画のクリップをつけたので、ぜひぜひ予告編をみてほしい。 観る人々に世の中を変えられる、おかしいことをおかしいと声をあげる力を与えてくれる フィルムだった。 実際、人々はオバマ大統領の当選のみならず、勇気をもって挑めば、希望が持てることを身をもって学んだ出来事が昨年の秋あった。米国の大手保険会社と証券会社、投機会社が次々に 破産宣告(ブッシュ政権下)をしたとき。多くの失業者をだし、それを脅し

インフルエンザ猛威

イメージ
子供たちの学校で、また地元の各中高校でインフルエンザが猛威を振るっている。 とうとう昨日地元公立中学校が学校閉鎖したとの情報も入ってきた。 高校に通う息子も先週末、40度以上の発熱を突然出したかと思えば、夫は104度以上になったら 救急に連れて行こうといっていたが、週末で救急病院は2−3時間待たされるので 自宅待機、どんどんあつくなる熱におろおろ。とにかく子供が小さい頃には、 発熱は菌と闘っている証拠だから、やたらと冷やさないと伺っていたし、どこかの本でも読んだのであったが、 今回ばかりは、頭痛が少しするというので湯気の出そうなおでこに冷やしタオルと アイスノンをば、 翌日には熱は下がり、多少の節々が痛いらしいので 学校を休ませ、翌々日も体力の回復をまって、自宅待機。 水曜日に出てみると、クラスの半数近くも休んでいると、 学校の常勤保健室の看護婦から連絡が入った。 ここで不思議なのことが2点。 なぜか、高等部に兄弟のいる娘のクラスは一人も欠席者も病気がちなものが いないこと。そして小学部でも問題にあがってこない。なぜか同様の発熱や関節の痛みを訴えるのは、大人でも幼児でもなく、高校生ばかり、やはり豚インフレ? しかしアメリカのこの地ではみな院内感染を恐れて、 すぐには医者には連れて行かない。豚インフレの予防接種もまだこの地には出回っていないか、大学が早々に 買い占めて生徒にまわすとの噂も。またある家族はインフルエンザの予防接種をうちながら 高熱を出したそうだ。 さらに不思議なもう一点は あれほど、ニュースをにぎわした5月に比べて、 さほどマスコミが騒がないこと。特に日本でも問題になっているようなのに。 初夏に政府もこぞって、騒ぎすぎたと反省したかな。 地元新聞にはどこどこの寮生が集団感染と小さく載っていたのみ。 一方息子は高熱も1−2日で元に戻り、今はこちらの心配をよそに元気にレガッタ競技にでかけた。 熱がぶり返しませんように。高校生のみを狙った菌なんてあるのかしら。 読み終えたら、こちらをクリックしていただくと光栄です。 http://ping.blogmura.com/xmlrpc/iy1yc69fl9tr

家族という形態, 日本、アメリカ、夫婦別のバスポート、それぞれのケース

イメージ
先週、日本で起きた異文化カップルのある事件を紹介した。 その顛末はお粗末なもので、 結局、アメリカ人夫と言われていた父親は日本国籍を取得し、なおかつ日本で離婚すると 父親には不利だと分かっていて、アメリカにて離婚訴訟を起こしたことがわかった。 それまでアメリカ大使館は、日米の外交問題の懸案にしようとまでしたとか、 しかし日本国籍どうしということで、手を引いたとか。 日本のマスコミは前回の投稿に述べた通り、夫婦の中の痴話げんか程度にしか、考えてなかったようだ。 この事件には尾ひれがついた。再婚相手の現妻がアメリカの3大ネットワーク局NBCで、 日本の慣習では、離婚した父親は面会権を得にくく、離婚し再婚したら、元妻との子供はたとえ自分の子供でも会えないし、法律でもそれを保証していないとアメリカのマスメディアが声を大にして訴えていた。『なんと、父親に不利な、子供を無視した慣習だと』しかも、アメリカ市民である子どもたちを元妻がアメリカから日本へ強引に略奪したと報道される。だから略奪仕返したら現夫は日本警察に収監されたと、現アメリカ人妻がブラウン管で訴えた。 それには、全米のテレビとブログが過剰に反応し、 如何に日本が子供の権利を守るハーグ国際条約に批准するべきかと 非難の声が高まった。 ちょうどそんなおり、日本人夫をもつアメリカの友人から以下のブログを紹介された。http://inthefield.blogs.cnn.com/2009/09/30/family-mans-plight-not-news-in-japan/ 彼女曰く「夫が悪い、アメリカの法律を盾に母親の母性を全く無視した行動だ。アメリカ人だって彼の独断行動を非難している」と。マスコミのドラマ仕立てにのせられず事件の内容を自分で考えて、自分の意見を述べていた。 また別のアメリカ人女性で医師の友人は、「この国の法律はどこかおかしい。スープをレストランでこぼしたら、訴訟がおこる国なんだ。いつのまにこんな法治国家になってしまったのか、なんでも法律でがんじがらめにしている。家族のあり方も、自分の健康のことも、個人がおのれの暮らしに責任をもてず、法律や規則が型にはめてる」 この事件の場合、元夫が一方的に悪いわけではないかもしれない、また元妻を悪者に当初していたアメリカのマスコミにも疑問を感じる。しかしどんな情報でも、それ

親権ニュース、子育ての違い? それとも男女の役割の違い?ー日米比較文化シリーズ

イメージ
つい最近、全米で話題になった日本との関連ニュースだが、日本からのニュースなのに日本の新聞には取り上げられていないようだ。あるのはアメリカ発の和訳ばかり そのニュースとは:テネシー州に住んでたアメリカ人夫と日本人妻が離婚し、日本人妻が共同親権のある夫に知らせず、日本に子供をつれて帰った。そのことで彼女にアメリカで逮捕状がで、元、夫が日本へ連れ戻しにいくとそこで日本警察に逮捕され、現在日本に拘留されている。Newsweekのブログでいわれているように、【ついに逮捕者が出た】といった感がする。まずは文末のCNN日本ニュース とNewsweek の冷泉氏のブログ参照。 http://newsweekjapan.jp/reizei/2009/09/post-59.php これは私の周囲も見ても、多くの類似例があり、法律の違いだけではすまされない、 親権custodyの取り方が日米で違い 日米それぞれに家族の形態や父親、母親に社会がきたいする役割の違いから来るのではと考える。 親権つまりcustodyとは、扶養問題のみならず、アメリカでは一般に子供に会わせる会わせない問題になっている。学校でも子どもたちの普通の会話として、今日は何曜日だからお父さんの家に行くよ」といった会話が聞こえ、友達の家に遊びに行くときはどちらの親かしっかり聞いておかないといけない。学校からの連絡はよく別々にきちんと送付され、生徒名簿も別記載だ。夫婦別姓が当たり前の社会だから、離婚していなくても姓が二つ以上ある子が殆どだ。結婚式も花嫁、花婿の親がそれぞれ離婚再婚して、それぞれが花嫁花婿を育て上げた合計4組で共に祝うこともありうるだろう。 離婚した際、親権問題は重要事項で、離婚の際には必ず裁判所に出廷し、(日本のテレビにあるように離婚届の紙1枚に捺印では済まない)二人の間に子供がいた場合は、何日間か裁判所による子育ての上の協議と勧告を離婚した二人が、それぞれうけなくてはいけないそうだ。そして結婚を地元に宣言したように、離婚も地元行政区域の新聞にて宣言することもあるようだ。 ここで気をつけなくてはならないのは restraining order なるものが離婚騒動、またその後に発効されることもあることだ。日本語には一言で翻訳片付けられる語がなかなか見つからない。つまり半径何m以内に近づ