投稿

ラベル(教育)が付いた投稿を表示しています

考える力、感じる能力 ”sense” and ”think”

イメージ
July 23, 2016 Ruth Ozeki ‘ A tale for the time being” 息子の友人が勧めた著書を読み終えた。読後感いっぱいの内容の濃い本だった。父親の仕事で幼児のころからアメリカで育った主人公が、その父親の事業の失敗で日本に戻り、日本の高校で卑劣なイジメにあいながら、寺院に暮らす得度したおばあちゃんから精神力を高めることを教えられる様子が描かれている。主人公のためちゃんがダメな父親だと思っていた男から考える力と、感じ                      る能力が人にとっていかに大事かを諭されるといった下りもある。   考える力は現代のマス教育(多数の生徒を一度に教え込もうとする教室における教育を指す)における学力テストでは、考える力より記憶する能力の有無や優劣によって決まる。またその学力テストの結果で、その人の人生が決まってしまうかのように取られる。 私は大学で言語を教えている、 自分の生まれ育ち、最初に取得した第一言語は感覚や音でそれが正しい文章かどうか判断できる。しかしそれ以外の第二言語、第三言語を取得するには記憶力にたよるしかないと、とられがちだ。 果たして記憶ばかりだろうか。 これは言語を学習するばかりではなく、数学においても、しかりである。 数式や公式、法則さえ覚えれが数学ができると信じる学習者も多い。大型公立高校に通う米人夫の十人もいる姪らもその典型だ。数年も前、姪の一人から、数学を教えて欲しいといわれ、ピタゴラスの法則を引用しこの問題文を解くのよと、法則から教えた。すると「Auntie どの公式をこの問題文に適用すればいいかを教えてくれればいいのよ」なんて言われた。そして、イエール大学の小学生対象の数学夏キャンプにいって優秀な成績で表彰された 別の姪は、 今は公立小学校で、算数の教師になっている。 公式の成り立ちなんか必要ないわと、教える側になっても言っている。いかに学力テストで高得点を取るかが教師に要求されているのよ。そうしないと教育委員会の予算がおりないからと、特に学習に不利な環境の家庭の子供達に算数を教えている。 しかしこうした、数学の公式や、物理の法則がいかに導き出されたかを知っていなければ、応用もできないということを学習者は気付き、考えることを要求されるのではないだろうか。 実は言...

おふくろの味?! アメリカのサンクスギビング料理と日本の肉じゃが、、、、世代をこえて五感も伝えられるか

イメージ
ここフロリダにも秋の気配がしだした強風のある日。民族衣装!!といっても浴衣を着てインターナショナルフェスティバルに行ってきた。ついでに色んな国の屋台料理に舌鼓をうった。フェスティバルといってもニューヨークやカルフォルニアなどのような多種な移民がいる訳でなく、せいぜいヨーロッパ、ラテン系、東南アジア系でした。ベトナムの生もやしと香草をいれたラーメンや、鶏肉の入ったパンシット・フィリピン料理、ソースが少しかかった焼き鳥ラオス料理を食べました。 もっともベトナム料理はメキシコ人の友人と地元ベトナムレストランにての、民族料理だった。店内に入ると香草と独特の香りがしてきました。しかし客はベトナム語でなくスペイン語と英語があふれていましたが。こうしてみると先ず、食事はとくに民族料理は耳でも味わうもんだなと気づきます。インドカレーを食べる時はやはり、シタールの音楽が恋しくなるし、タイ料理を食している時に側で英語でばんばんまくしたてられたら興ざめだし、やはりメキシコ料理のエンチラーダは、スペイン語訛りのウェイターに運んでもらいたいし、日本料理はわざとらしく「桜」の琴演奏がなくてもやはり日本語でイラッシャイマセと来たほうが気分がのる。 まもなくアメリカではサンクスギビングの祭日が来ます。 我が家も昨年、15年ぶりにサンクスギビング料理を成人した息子や娘と夫と作ってみました。「アメリカには伝統料理がない」「日本はいいよな文化もあるし、伝統料理があるから」とよく言われ、学校のカルチャーデーというと日本の親たちは稲荷さんやお団子をせっせともっていったものです。 息子や娘が幼いころは、日本に住んでいましたが、逆に日本では「アメリカの伝統的家庭料理を披露してほしい」と新聞社の取材を受けたものでした。そしてサンクスギビング料理を作ってみました。ではアメリカのサンクスギビング料理って何でしょう??? アイルランド・ドイツ系移民4世代目の夫の実家のサンクスギビングは、 ターキー七面鳥にこんがりとやいたパン各種野菜を刻んで、ナッツ、イタリアソーセージを炒めて一緒に詰め込み スーパーの紙袋(アルミフォイルでなく)に入れてオーブンで焼くのが我が家流。そして付け合わせにもその家の特徴がでるようで。我が家はマッシュポテト、スクワッシュ、カブ、小タマネギのクリーム煮、クランベリーソース(...

ストラジティックプラン戦略的・抜本的経営改革が求められているアメリカの私立高校/大学

イメージ
経済が悪化し、経営が窮すると日本では「リストラ」ということばが其の年の流行語になるほど世を風靡した。 「リストラ」=首切りと日本社会ではとる風潮があった。「リストラの対象です」と名指された社員、契約社員は、自身の雇用存続がなくなると憂いてた。しかし「リストラ」はもともとReconstruction 再建の訳であるはずだから、「リストラ」イコール「雇用削減」ではないはずだ。このReConstruction ではなく、最近Strategic Planという経営改革用語を高校や大学という組織で働いていると耳にする。 実際、アメリカでも大企業の人事畑で働いていた義兄は映画「アメリカンファミリー」よろしく、数年単位で仕事先を転職し、90年代から2000年当初、次から次へと多数の人員縮小を会社の方針として強行し、また別会社でも同様の人員縮小の目的で雇われ、別会社でも強行してきたようだ。企業という組織は利益を得る組織でそれが目的なわけだ。 一方、学校、特に私立の小中高や大学というところは、経済が悪化するその荒波をまともに受け止め経営に反映されやすい組織である。収入が少なくなれば親達は、お金のかかる私立学校に子供送らなくなるからだ。しかし私設企業のように人員整理をして学校組織そのものの質の低下を招く訳にはいかない。なんせ学校の売りはその人員、教師の質であり、施設や環境であり、教育の質なのであるから。 私は、私立の保育/幼稚園から高校まで国際的に広がるある教育理念のもとに一貫経営されている高校で、さらに元々は慈善事業の盛んなキリスト教系のリベラルカレッジで働いている。その間にこのストラティジックプランを何度教員として説明されたか、ここでこのストラジティックプランとはどんなものをさすのかご紹介したい。 まず、それぞれの学校にはBoard Member 理事会がいる。学校組織には教師や校長、事務・学務・学生課の人事とは別に経営的関わっている内部監査の役目をする理事会がある。高校でも大学でもどちらでもこの理事会が言うことには、神経を峙てている。 こうした私立学校が企業や公立の学校と違うのは、この二つの学校に限ったことではないだろうが、上記の事実とは裏腹に自分たちの組織は盛んにボトムアップBottom UP であって、トップダウン  Tob Down...

「大学出」が何世代目かで,米国のお家柄が伺える。

イメージ
先日の大統領演説でも、公のスピーチでも 米国では大学出が家系の何世代目かということが、話題になる。 3世代目以上となると少し家柄がよいという表現がされるし、 逆に大学に入学するのが母方でも父方でも、自分が初めてだというと 努力したということにもなる。 以前にも 投稿したが アメリカの大学は、親も子供も必死に共同で受験と入学手続きにかかる。入る前にどこの大学へ入りたいか、入れるかを全米の大学訪問からはじまり、受験のための申請書記入、そして馬鹿高い授業料をどうやって支払うかの算段を親子でする。 なかには、自分の息子・娘には一切の授業料の支払いをしない、子供が大学へ行きたければ、すべて本人が賄うべしという 80年代前以降の大学進学事情を、自分が通って来たからとずいぶんと授業料の面でも変化しているのに、一切それを無視している親もいるには、いる。 各大学への願書には、親や叔父、叔母、祖父母がそこのを卒業したか、もしくは教えていたかと書く欄がある。(それが考慮されて入学すれば、裏口のコネ入学とは違う、堂々とヘリテージ入学と呼ばれる) 各大学への入学共通願書には親の学歴を書く欄まである。高卒、短大卒、大学卒、院卒をチェックし、さらに職業の年収まで聞かれる。 米国人にとって大学に入る目的は、知識を得る、いい職に就職する他に、大学ぐらいでておかないと、という社会的地位の確保がある。 近年では、日本では就職には大学より専門学校卒業し、資格をもった方が即就職できるからと、高校卒業後、大学へ行かずに専門学校へ入るものも多いのとは少し違う。 高額の授業料を払ってまでも、または国に借金ローンしてまで大学へ入るのは 学ぶという目的の他にも、大卒というステータスを得るためでもある。 確かに高卒でも、得られる職業があるが、高卒と高校認定証書をとったのも多少違い、さらに就職のおり履歴書にもその辺りが問われる。 日本とアメリカ2国を比べたかぎり、米国の方が大卒という意味合いのウェイトがもっと大きいようだ。 だからという訳ではないが、高い授業料、子どもたちが学びたいというなら、親は親族は必死になってお金を確保するのに奔走する。

先生、77歳でご退官、ますますご活躍を

イメージ
先週、昨年まで学んでいた大学院の教官先生の退官記念フォーラムがありました。77歳にして、ますますご活躍の恩師の姿を拝見し益々頭が下がりました。世界中の大学から諸先生方のお祝や論文発表を伺い、先生の長年のご努力や功績をさらに間見ることができました。数十年も世界中を飛び回り寸分惜しまず研究され、水泳も欠かされないことで健康を維持されていたんですね。自分を律する先生の跡についていければと願わずにはおれません。

脳の刺激、それともボケ防止のため

イメージ
中学高校、大学生の子供たちの過去とった講義のノートや自作の教科書、レポートを整理していると下記のようなものが出てきた。その中でも面白そうなものを引っ張りだすと、 「フェボナッチ理論」「シュロディンガー猫と量子力学、平行にある現実』 ちょうど、記憶力も衰えたんじゃないかと思えること、思考を司る部分の脳が退化してきたのだろうか、と思うような出来事が頻繁したので、こんなことを考えてみると面白いかもと、自身へのメモとしても皆さんへのチャレンジとしてもここで紹介したい。 もともと「ソフィーの世界(哲学の歴史のざっと紹介)」のオーディオ本を聞き始めたのが、そもそもの始まりだった。哲学やこうした理論は、それまでの私にとって、論を論で打ち負かすための手段だったり、思考にチャレンジして時間を無駄にし、頭を空回りさせるだけのものと考えがちだった。しかしこうした理論を理解しよう、その理論の視点を実生活で応用しようとしてみるのも、おもしろい。こうした理論に触れることで、思考力の柔軟性がうまれ、物事をある側面から見ようと試みたり、統合的にみるのは己を見つめることにも十分応用できるし、世界への目の向け方もかわるような気がしてきた。人との関係にも影響し、さらには生活の中で問題に面したときにも、物事の見方がふえるのは解決方法も増えることにもなると考えるようになった。 まずは フェボナッチ理論(数学から建築、音楽、生物等に応用)

スマートフォ—ンと高校生

イメージ
中学生の娘も、携帯テキストに自分のお小遣いをつぎ込んでいる。 舞踏会のドレスを試着しに行った。限られた予算でどれを選ぶか、試着し、携帯で写真を撮り、さらに友達に公開してどれがいいか意見を聴く。おしゃべりより、テキストだと普段引っ込み思案な娘でも、男の子とだって携帯で簡単にチャットできる。 しかも電話のように対一人ではなく、対多人数と話せるのも、携帯を利用したチャットやソーシャルネットワーキングの良いところだとのたまう。 私が高校生だった頃は図書館でよく友達と勉強し、分からないところは友達に聞いた。 しかし今はスカイプ(インターネット・フリー電話)で相談しながら、グループ発表や宿題の分からないところを同時に5ー7人位の友達とネット上で話し合い,ネットでリサーチをしながら、ワープロプログラムや、パワーポイントで発表形式に仕上げて行く。図書館で書籍の匂いに囲まれ、参考文献を山のように高く机に並べて、友達と作業を進めて行く姿はもう見られないのか。 しかしそれでもこの娘と息子の学校の抵抗はつづく。 教科書は小中高すべて生徒自身の手作りで、解剖学から歴史、数学まで色鉛筆で鮮やかに学んだことを教科書として残して行く。 天体望遠鏡を自ら解体しつくり直す作業や、気象学では小型飛行機で雲を空中から観察することまでやってくれる。劇も衣装から、舞台装置、照明器具、すべて自分たちで作り上げて行く。 先日も創始者であるオーストラリア人の思想に基づいて ドイツ語の先生が13ー4歳の中学生を中心に、手作りのウィーン舞踏会を開いた。 この手作りプチ舞踏会のコーディネートを担当したが、予算がないすべて手作りでやろうというだけに、親がウィーン、ハプスブルク家時代から続いているケーキを焼き、子供たちはマナーからエチケット、そしてオープニングのプロムナーデのワルツを体育の授業で何週間も練習した。当日配るプログラムの制作している中、この舞踏会が15歳という年齢にかなった行事ではないかと妙に納得した。

米国私立大学に子を入れてわかった全米大の高い授業料の裏事情、米国資本投資の奥深さ

イメージ
6月には新年度(普通大学教育機関は9月から、しかし息子の大学は新入生には特別国際関係講習を必須で受講するため8月はじめ)大学側から学費の請求書が届きました。 以前に投稿した記事@「 18歳の覚悟 その2」最新コメントのその後の話です。 連邦政府への予備兵役登録にコンシエンシャスオブジェクター登録をしたためか、息子のソーシャルセキュリティー年金番号では、連邦政府年金コンピューターが連動されて大学の学生課、奨学金/学費徴収課に当初あがってきませんでした。 それでも大学で確保してあるendowmentより奨学金がおりる事になりました。 この基金endowment は恐ろしいほど各私立大で持っています。イウェール大など膨大なもので、軒並みいる企業をしのぎ投資運営しており、これが NPO 法人なのかと考えてしまいます。ある意味、企業だと投資すれば株主に還元されるけど、大学は学生や施設に還元するとも考えられます。 さて上記NYタイムズで取り上げられた6千万ドルの個人寄付が投資家で篤志家が息子の入る大学におり、そうした基金から理系を4年間専攻すれば授業料全額おりるとの朗報も聞こえてきました。アジア系の留学生に押され気味な理系をもり立てるためか、脳科学を専攻するという息子の大学のみならず、元女子大でも理系専攻学生には奨学金がかなりおりるようです。またAmherst College などでも学生が学部卒業時には、普通に4年間全額払えば20万ドルにもなる多額の借金を肩代わりする大学もあります。 よってたとえば、義妹家族のように夫婦で一番お金持ちな州コネチカット州の職員として働いていて娘を同州立大学へ行かせると逆にすごく学費がかかります。がこれが他州の私立大学へいくと中級階級でも奨学金がおりて比較的小額の学費で済むという図ができます。 このからくりをアメリカ市民でもかなり知られていないようです。厚遇で最大限の環境で学べる全米の私立大学も学生数確保に奔走しています。たとえ、名門であっても受験者数は多いにこした事はありません。より優秀な学生をもとめて、今後もアメリカでは教育産業が華やかになっていくことでしょう。 ランキングに参加中です。こちらもお願いします。 にほんブログ村 にほんブログ村 自然保護・生態系 トラックバックはこちらでどうぞ http:...

18歳、米国市民としての責任と義務その2「覚悟」を決める

イメージ
18歳、米国市民としての責任と義務 として以前投稿しましたが、その後数ヶ月の歩みを記しておきたいと思います。 息子が18歳になる直前に、合衆国政府から封書が届きました。その封書は、彼宛に毎日束のようにやってくる数通の大学案内にまぎれていました。一通はセレクティブ・サービス(国の緊急時には徴兵に応じますという登録書)の封書、さらに無差別に選ばれた裁判陪審員への出頭要請もあります。ナショナルセキュリティー(国家安全委員会)からの外交、安全保障に関する青少年リーダー養成フォーラムつまり CIA へから、奨学金もだすからといった会議への参加招待も来ていました。 息子は陪審への出頭をとても誇りに思っていたようです。学校でも職場でも欠席扱いにならず、陪審員としての指定案件の審査を済ませて選ばれれば、 裁判所から某の金一封も支給され、アメリカ国民としての義務を果たします。本人は一人前の、意志ある成人と扱われた気がするのか「誉れだ」として勇んで出かけました。 一方、セレクティブ・サービスこれこそが、米国で男子を生み18年間いつも、片時も母である私の頭から離れなかった徴兵制の予備登録書であります。セレクティブというからには選択制かなと思いますが、いやいやそれはお国の緊急時には、国の為に身を呈して尽力することを誓う徴兵登録であるところに間違いありません。登録書は運転免許書と連携し免許申請時に訊かれ、さらに大学の申請時にも、高額の授業料(全米学部に関わらず、授業料と初年度は近隣学生でも寮に入る事になっているから、すべてあわせて日本円500万円位、年間かかる)の免除、もしくは奨学金要請を行うのに、大学や私設の奨学金申請エージェーン トから、政府から徴兵登録はすませてあるか、済ませてなければ即刻するようにと促されます。 何人かの男子をもつ親にも聞いてみると、「これはいわゆる一般でいる徴兵制でない、悪魔で予備登録だから、署名したからといって即、軍隊にとられる訳ではない」ということで署名した。という弁護士の資格をもち、大学の法学部部長までしていた父親からの返答もありました。 ( それでも署名したら国の戦争行為そのものに協力したと私は解釈しますが )  また即大学の授業料奨学金申請をしなくてはならないので、考えずにその場で息子の替わりに署名したという母親がいたり、そんなこ...

米国の高校での脳科学の授業と 医療技術の進歩と 

イメージ
アメリカの高校では、公立でも私立でも 生物の授業や、解剖学、心理学の授業で 脳の仕組みや、神経系統のはたらき、医薬品の効能と副作用、ドラッグや薬草の脳や神経系統に及ぼす影響等のクラスがある。 先日もある10年生のクラスでは、 「カフェインの脳に及ぼす影響と、心拍数との関係」をやっていた カフェインには、コーヒー、茶、ココアなどの嗜好飲料の他、ソーダ、チョコレート、エネルギー補給飲料水などなど普段から高校生(最近アメリカの高校生も多くが、日本のおじさんや塾通いの小中高 生の間で問題になった、カフェンイン含有量がコーヒーよりも高いエネルギーがレッドブル(商標名)の浸透とともに他製品も普通に自動販売機でかえるようになった)が接しているカフェンインの影響を実験観察させる。 またある9年生のクラスでは、いきなり違法 ドラッグの脳への影響をレポートさせたり、 植物学で世界中の薬草を紹介して、その使用方法と効能を説く。 また12年生では、具体的に医薬品の詳細な副作用をレポートさせたり、統計学との関連で、副作用から身体反応の確率まで教えている。 だからかどうか、アメリカの大人も青少年も、医薬品の名前をだれでも普通に知っていて、一般会話にも良く出て来る。 たとえば鎮痛剤と言わずに、 アイボプロフィン、 風邪薬/解熱剤と言わずに タイロノール 抑うつ剤と言わずに、 プロザック、 などなど、、、 日本でも腹痛薬といわずに、正露丸とか、 頭痛薬といわずに、バッファリンとか、 かゆみ止めの代わりに、母の世代はムヒとかキンカン、 私はよくウナと呼んでいた様なものだろう。  それだけ、使用頻度が日常化しているということでもある。 それゆえ、高校生にも普通に教えるし、その怖さも知っておいてもらおうというものらしい。 我が家の高校生の娘も、息子も、 我が家の洗面所の薬箱に入りきらないので、台所の食器棚に普通にあるホメオパシー(西洋家庭薬)や漢方、ビタミン/ミネラル劑を当たり前のようにとっている。 免疫剤として薬草エクネジアや、 口の周りに疲れると出て来る熱花や口内炎には Lysine アミノ酸、 さらに風邪の弾き始めにzincやビタミンcを そして疲労にはビタミンB12で 寝られない時には Camomile のお茶や...

経済の二極化

イメージ
アメリカ経済の二極化は今にはじまったことではないが、 金のあるところには、どこまでもお金が集まるという構図が 米国の暮らしでさらに拍車がかかっている。 つまり中間層の暮らしづらさと、もともと低収入な家庭も生活がドンドン脅かされている。 医療制度しかり、 教育制度しかり、 税金制度しかり、 住宅事情しかり、 雇用の実態しかり、 アメリカンドリームというけれど、実際には日本の今風の勝ち組のごとく 年収1千万以上軽くなければ、家族がいると ぎりぎりの暮らしを強いられる。  程々に中間層という人々がどんどん暮らしのあちこちで脅かされているからだ。 歯科医は分化が進んで、たとえば歯科矯正だと、矯正医の他、歯科医、歯科根治治療医、口腔外科医、衛生医、ともし高額な歯科の保険に入っていなければ、それぞれ二−三千ドル(2−3十万円)づつ請求されたりする。 そして教育、以前にも書いたように、公立私立どちらも(自州でなければ)授業料だけで年間400万近くを 多くの学生が奨学金やローンで賄う。生活費もあわせると年間5万ドル以上を4年大学だと必要になる。 よって卒業時には100万ドル(1.1千万)単位の借金を背負う。 税金は控除の申請対象が確かに多いが、年金制度に医療制度にがっぽり持って行かれる。 投資でも、蓄えから投資額の年数によって、ここマサチューセッツなどは、州税へ、さらに連邦税へ申請が義務づけられている。 職場で差し引かれてから、さらに個人が自分でもしくは税理士に依頼して、国へ各州へそれぞれ確定申告する。 住宅制度は都市の不動産額の高騰とともに、郊外や田舎でもマイナス経済成長であっても、あちこちにいる高額収入者が高値で買いとるので値を下げない。 大学を卒業しても、大学院で博士号をとっても、経済や理系の先端技術でなければ就職は困難である。 それでも若者は何を頼みにして、教育を受け、将来の希望を見いだせというのか、親として、教育者として指導にあたると迷ってしまう。 たとえばfacebook を創設し20代でビリオネラーになった Mark Zuckerbergの例や、 ハリーポッターの映画主役ダニエルは4っ目のマンハッタン億ションを購入した。 日本の国の財政から収入をえている歌舞伎役者が六本木で豪遊していたり、 ...

韓国の経済成長に憂い〜その陰に子どもたちが犠牲になってはいないか

イメージ
前に韓国の若い旅行者がヨーロッパや 北米に溢れていると書いた。 それはとりもなおさず韓国が経済成長したと云うことで、 個人的には歓迎しているとも書いた。 一方 アメリカの長年の経済成長 は、アフリカやカリブ諸島からの奴隷の無償労働いわゆる強制労働 Stolen Laborや、インディアンの土地からの天然資源を許可もなく強奪した Stolen Resourceのお蔭という。 それらがなかったら、ここまで経済大国にならなかった。個人的には、もっとアフリカやカリブ海の島々にその限りある資源、資本をこの国は返すべきだと思っている。 それと同様、日本の戦後の経済成長には、 朝鮮半島から強引につれて来られた労働にかなり帰することがあると考えるから、 韓国が経済成長して来たことは、日本と古くは朝鮮半島三国の歴史からも、 喜ばしいことだと考える。 しかし喜んでばかりはいられない事態が、現在韓国でおこっている。 一国の経済成長のしわ寄せが子どもたちに来ているのではないかと 考えられる出来事が頻繁に、この北米で見聞きしだした。 それは日本のバブル経済発展時と似たような子ども、家庭のひずみ問題が表面化している。 70年後半から80年代にかけてはじまった社会現象が日本でバブル経済期と重なっていた。 学校では教育地獄と称され、いじめや自殺が多発し、家庭では児童虐待、親の養育放棄が 社会ニュースを賑した一方で、経済は高騰し、家庭では父親不在が叫ばれた。 同様の事態が経済成長著しい韓国でおこっているようだ。 ここ6−7年前から北米の 中高に韓国からの留学生が、それこそ挙党を組んでというぐらい押し寄せて来た。 学生ビザを出す寮制の私立中高には15人以上が各高校で受け入れ始め、 公立中高にも父親を韓国で働かせといて、母親同伴で北米の中高に 何家族も来ている。 ここマサチューセッツばかりではない、 コロラドでも、西海岸でも、ニューヨークでもおこっている。 次の記事、ビデオを見て頂きたい。 たとえば、兄や姉が大学進学したら、そこにまだ中学や高校の妹や弟を送り込んで、 中高からアメリカの 教育を受けさせる。 その裏にはアメリカで教育を受けさせれば、就職に有利だ。と言うことらしい。 そのために親戚中に借金をして、わずかな知り...

ハロウィーンAll Souls Day は 冬のはじまりに、レガッタ観戦に5時間ドライブ。米国の親のスポーツ観戦

イメージ
今年は穏やかな秋の日々だったので、ハローウィーンも きっと温かい夜になるだろうと期待していたのに、、、当日の昨夜は冷え込んだ。ほぼ零下になった。 翌日の今朝も、車の窓が霜で真っ白になって、霜月とは良く言ったものだと感心しながら 車のフロントガラスの霜とりスクレーパーを出して来て、凍えながら霜をさくさく取り除いていた。 昨年など雨まで降って、凍えた夜を子どもたちはtrick or treatをしに近所まで繰り出して行ったが、 今年は、なんかハロウィーンの習慣で街へ行ってみたものの、寒くて即座に帰って来たようだ。 もともとハローウィンはアイルランドのキリスト教が伝教するまえからのAll Saints Dayというお祭りだったそうで、カボチャを彫るのも元々アイルランドの慣習とは、昨年も投稿した。 またカソリックでもall souls Dayといって、冬が到来する時、死者の霊も大地に戻ってくる日と聞いている。 だからハローウィンで、戻って来た霊を追い返すのだそうだが。 毎年大人子ども挙げての凝った飾り付けをするわが町、昨夜はいつも幽霊屋敷ならぬ、 レゲーバンドが田舎の通りに出現したそうで、 霊を音楽でおびき出すのか、歓迎し、送り出すつもりだろうか。 しかし一日の大半を、実は更に北へ運転すること2時間半、カナダ国境近くの湖畔でのレガッタ観戦に行って来た。 昨年の息子に代わって、ことしは高校に入ったばかりの娘がレガッタレースに参加したためだ。 前夜のハロウィーンの仮装パーティーに参加した後、 翌朝5時出発して、10分のレースのために 往復5時間かけて出かけて行った。 もう寒い寒い、何を着ても、毛布をかぶっても、何を体にいれても寒い〜〜!! しかしどこの高校生もやる気満々!! この寒空の中、殆ど露出している薄いシャツ一枚で水上を 8人で、4人で、オールを漕いで5キロの時間を競い合う。 一方一緒に来た親たちはテントを用意し、トラック、トレーラーまで持参して朝食と ランチをその場で料理し、観戦グッズと、毛布、スキーウェアーをしっかり着込んで子どもたちを応援する。 アメリカのサッカーママの加熱ぶりは以前お話ししたが、 ここにも寒い中、高校生の娘と息子のためなら、たとえ10分の観戦であっても 数時間かけてやって来て、応援する...

アメリカの共通大学入試と高校の心理学の授業

イメージ
アメリカの大学入試をするには公立私立を問わず殆どの大学が、共通テストSATやACTの受験を要求して来ることは、以前に投稿した。 今回はこの共通テストを行う前のはなし。 テストを受ける以前にテストセンターへインターネットで登録しなくてはならない。 これがなかなかの大仕事。 高校四年間の3年生から受ける学生が多い。 個人情報の登録にはホームページ5−6頁に亘る。 高校でどんな授業を受けたか、 どんな課外授業、社会奉仕活動、生徒会活動、校外会議や討論会に出席したかをすべて 記入しなくてはならない。日本ではこれらは、すべて高校からの内申書にはいるのだろうが、 これがホームスクールの学生や小さな学校だと大変。それらが親なり、少人数の職員の肩にかかって来るからだ。 それでも  みな我が子や我が生徒の為にとどんどん記入していく。 授業も数学のサブカテゴリーまで、どんな内容を履修したかを問われる 三角関数、図形、統計、微分析、積分など 自然科学では、 化学、遺伝子学、生物、物理、電子力学、地質学、天文学、心理学など 社会科学では、 アメリカ史、世界史、地理学、地誌学、政治学、公開討論など 芸術の分野 音楽史、彫刻、絵画、デッサン、演劇、木工、陶器、楽器演奏、合唱、美術史など、 文学の分野 アメリカ文学、ヨーロッパ文学、世界文学、文学史など、 言語学 外国語2年間の必須 などなど よく日本からアメリカの高校へ来て、単純に方程式の計算だけをみて、アメリカの数学は簡単だという保護者や学生本人の意見を聞くが、これだけ羅列してあるとかなりの質量をマスターしなければ行けない事に目をまわす。 息子たちの学校は確かに、全校四年生(アメリカの多くの高校は4年制で中学は2年制)で50人そこそこの小さな私立高校だが、 よく網羅していると感心してしまった。 年間10ブロックに分け1ブロック大体3−4週間一日2時間かけ学習していく。 これを一つ一つ、大学入試センターへそれぞれの履修時間数を登録していく。 そして学校側から各科目の成績表と履修単位と先生の推薦状と一緒に、志望の大学へ高校事務局から送られていく。これがホームスクールや、認定されていない学校へ通っていると、親と本人が全て用意して、 大検だ、高校卒業認定試験だという資格試験を...

Milky way night train

イメージ
 この夏に精読し、小論文まで書いてしまった 「銀河鉄道の夜」の蠍座の横を通過中の下りです。 読み返してみて、一番印象に残った場面のイメージビデオです。 一人でも多くの方に楽しんでいただけたらと掲載しました。 ランキングに参加中です。読み終えたら、こちらもどうぞ にほんブログ村 にほんブログ村

学校では卒業式のシーズン

イメージ
5月末から6月初めにかけて、いつも我が家ではめまぐるしい日程がつづく。卒業式のシーズンだから。 今年は娘が小中一貫校の中学を卒業し、高校へ入学、 そして息子が高校最終学年へ突入。 アメリカの学校も、高校の卒業式は日本の小学校の入学式位、人生の一つの区切り目として 様々な行事が催される。 子どもたちが通うのはアメリカでもオールタナティブな学校 公立の学校より、各行事が華々しいが、予算もないので親や生徒スタッフがすべて手作りで凝った行事を 準備するのが習わしである。みな親として教師として、コミュニティーと卒業生を送り出す準備をする。 庭や野原の花々を摘み花瓶にいけていく、蔦をからめて花木のトンネルをつくって卒業生の行進に花を添える。 テントをはり、室内楽ならぬ在校生のアンサンブルでコーラスともにメロディーを奏でて送り出す。 校庭のミントでレモンとアイスティーや、クラッカー、チーズ、果物を用意し、 いよいよ式典がはじまる。 先生の自作の詩で今年も卒業式は始まった。 それから先生が生徒をロースティングする、愛情をこめて一人一人大げさにからかう、 これがどうしても私には理解出来ない。

アメリカの大学受験事情と、大学訪問

イメージ
さてさて、3日で1350マイル(約2000キロ)大学訪問へ息子と行ってきました。 5ヶ月前免許取り立ての息子に、最終日はほぼ7時間運転させ、私は岡目八目ならず バックシートドライバーになって(後ろからアーダコーダと指図する)うるさがられながら、 無事自宅へ帰り着きました。 アメリカは日本ほど受験事情が熾烈でないと思われがちですが、 かなり親が真剣になってストレスをためこむ受験レースなるものがあります。 いわゆるカレッジアプリケーション・プロセスなるものがそうで、 まず高校に入るにも、どの高校が大学受験に有利かで選ばれる事も少なくありません。 しかし現実には多くの中学生が (とくに田舎では) 地元の学区や市町村の行政区で決められた地区に一校だけある公立校へ行きます。(高校2年まで義務教育) この公立高校と並行して プレップ高校(進学名門校)と呼ばれるお金をいっぱいかけた名門高校や 生徒の才能を重視したオールタナティブな中高がかなりの都市にあります。 この近辺は田舎ですが、全米でも教育熱が高いところなので 決められた公立高校へ満足しない親が近辺の4校あるプレップ高校や 2校のオールタナティブ校へ さらに3校の州立演劇、音楽専門校へ 子どもを入れようとします。 我が家の中学生の娘も、高校生の息子もこのプロセスを最近とおっています。 高校選択の際、親にはこの進路説明に重心をおかれて説明される事が多くの私立高校では行われます。 「この学校を出たら、こうした大学に入っていますよ」というのはセールスポイントですから。 私たち夫婦は「この学校へ入ったら、こういった人間の形成を目的に、この様な授業の選択肢があり、こうした校風、教育理念のもとに先生・父兄が作り上げていますよ」とした学校側の教育理念と様子を信じて、 入学した後の高校4年間の事を考えて選びました。確かに授業のカリキュラムはとても充実していましたし、 SATなどの大学受験共通のテストを応募する時にどんな時に高校で勉強したかをチェックする項目は、 自然科学系、社会科学系、数学系、音楽/アート系はほぼ網羅し、なおかつ独自のカリキュラムをふくめ、かなり普通の公立高校よりカバーしていたかなとは思われました。 しかしガイダンスの先生は、高校11年生のはじめから高校卒業後の事も...