アメリカの大学受験事情と、大学訪問
さてさて、3日で1350マイル(約2000キロ)大学訪問へ息子と行ってきました。 5ヶ月前免許取り立ての息子に、最終日はほぼ7時間運転させ、私は岡目八目ならず バックシートドライバーになって(後ろからアーダコーダと指図する)うるさがられながら、 無事自宅へ帰り着きました。 アメリカは日本ほど受験事情が熾烈でないと思われがちですが、 かなり親が真剣になってストレスをためこむ受験レースなるものがあります。 いわゆるカレッジアプリケーション・プロセスなるものがそうで、 まず高校に入るにも、どの高校が大学受験に有利かで選ばれる事も少なくありません。 しかし現実には多くの中学生が (とくに田舎では) 地元の学区や市町村の行政区で決められた地区に一校だけある公立校へ行きます。(高校2年まで義務教育) この公立高校と並行して プレップ高校(進学名門校)と呼ばれるお金をいっぱいかけた名門高校や 生徒の才能を重視したオールタナティブな中高がかなりの都市にあります。 この近辺は田舎ですが、全米でも教育熱が高いところなので 決められた公立高校へ満足しない親が近辺の4校あるプレップ高校や 2校のオールタナティブ校へ さらに3校の州立演劇、音楽専門校へ 子どもを入れようとします。 我が家の中学生の娘も、高校生の息子もこのプロセスを最近とおっています。 高校選択の際、親にはこの進路説明に重心をおかれて説明される事が多くの私立高校では行われます。 「この学校を出たら、こうした大学に入っていますよ」というのはセールスポイントですから。 私たち夫婦は「この学校へ入ったら、こういった人間の形成を目的に、この様な授業の選択肢があり、こうした校風、教育理念のもとに先生・父兄が作り上げていますよ」とした学校側の教育理念と様子を信じて、 入学した後の高校4年間の事を考えて選びました。確かに授業のカリキュラムはとても充実していましたし、 SATなどの大学受験共通のテストを応募する時にどんな時に高校で勉強したかをチェックする項目は、 自然科学系、社会科学系、数学系、音楽/アート系はほぼ網羅し、なおかつ独自のカリキュラムをふくめ、かなり普通の公立高校よりカバーしていたかなとは思われました。 しかしガイダンスの先生は、高校11年生のはじめから高校卒業後の事も...