どんどんプライベート化される、アメリカの風景、個人所有ばかりのビーチに、家族の夏休みの過ごし方


毎夏恒例になりました、ロードアイランド州の町立ビーチの目の前で、姉妹兄弟の家族、姪っ子たち家族もいれてビーチハウスを一週間借ります。北米インディアン部族の名を冠したこのビーチは、数マイルにも伸びる町営のピーチ(町の消防団が朝夕に砂浜の清掃と管理をする)とブライベーチビーチが延々と続いています。この数マイルのビーチの海岸沿いには、何百というビーチハウスやモーテル、2星から5星のホテルが散在します。どこの海辺の家も毎年6月から8月まで、不動産屋に客との折衝をすべて任せ、一週間の単位で貸し出し、その予約が一年前から埋まります。アメリカの家庭の一般的、夏休みの過ごし方です。日本では、子供連れでビーチへ行くとなると、忙しいお父さんが休みが取れるのがせいぜい一泊旅行なので、渋滞していようが土日のどこの家族も絵日記をもって、わずか数時間泳ぐために海水浴へいったものでした。


しかしここ北米は、その海水浴もかなり制限があります。特にボストン沖も、メイン州も、ニューイングランド全般、フロリダ州、カリフォルニア州は風光明媚な場所は、プライベートビーチが制覇しているところが多いのです。ホテル、モーテル、ビーチハウス、キャンプ場の客にならないと、地元民以外はビーチにもなかなか足を踏み入れられないという場合があります

さて、早速、一年前から予約しておいたビーチハウスに着くと、ここそこの周り家々も似たようなファミリーリユニオンが開かれているようです。親族が夏に全米のあちらこちらから集まって来ているようです。週末の貸別荘入れ替わりの日には、ふとビーチを眺めると、祖父母を囲み孫やひ孫を抱えて、記念撮影の光景がみうけられるからです。「今年も全員揃ったね、また来年の夏も元気で会いましょう」なんてことを言い合い、英気を養って仕事先に、嫁ぎ先に、下宿先にと帰っていく、孫、ひ孫を祖父母が目を細めて見送っている姿に出会います。

アメリカの職場での夏休みのとりかたは、同僚などと話し合って交替で一週間づつとっているのが一般的です。もう一年から数ヶ月前から、翌年の年のどの時期に休暇とるかを職場の同僚、上司と取り決めがある。

医師をしている友人にしても、早くも冬真っ盛りに来年の夏はどこへ行くかと相談があったり、12ヶ月後の休暇を愉しみに仕事をしている義兄たちもいる。


こうしたビーチハウスの間取りは、寝室が3部屋からあって、リビング、キッチン、そして浴室があるのが多い。キッチンには、すぐ料理できるように一応の台所用品が揃っているが、中にはポットやフライパンがなかったり、切れる包丁がなかったりするので、妹夫婦はここからバイトに通う姪っ子がいるぐらいちかいので、自分たちのキッチンの用具を、毎年そっくりそのまま持ってきて
毎年のこととなると、慣れたもので、それぞれこどもの世代が、大きくなるとバイトだ、サマーキャンプだ、友達と旅行だとそれぞれ親と行動しないのは、日本で正月に徐々に世代の顔ぶれが代わるのと、似ていますね.
浴室、シャワートイレは最低でも2室はあり、さらに砂浜から帰った後に砂を落とすシャワーが外についているのが一般的。何もビーチハウスだけが、混んでいる訳ではなく、学校が夏休みはいる6月から8月は、キャンプ場や、タイムシェアのリゾートハウスに、ホテル、特に風光明媚な場所はどこもすぐ、一杯になるから、早めに予約がいるようです。


 値段的には場所にも依るが、一週間で2千ドル2千5百ドルからと様々あるようです。最近でこそ、消防法で最大収容人数が明記されるようになり、前のように姪っ子たちがリビングに何人も雑魚寝をすることがなくなったが、一週間で8人−10人が快適に過ごせる、しかもほとんどのきれいな主要ビーチはプライベート化されているか、町営であって、ピーチハウスのレジデンスやホテルのゲストしか利用できないし、歩いて行けるところに格好のリゾートがあるのは、ありがたい。
日本ではお正月やお盆に泊まりがけで祖父母の家へ集まるようなものだ。こちらもサンクスギビングやクリスマス、イースターなどには、例えクリスチャンじゃなくても親族で集まることが往々にしてあるが、一週間の密の濃い親族の集まりは、この夏をおいてはなさそうだ。


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