北米の空港を比較してみました。

このごろ、北米のあちこちよく旅します。その主流は飛行機です。

まず東海岸を車と飛行機でメインからフロリダへ縦断しました。
少し内陸へ入ったところでアパラチア山脈、ブルーリッジ・マウンテンにもそって、アメリカのインディアンとの闘いや、南北戦争、市民権運動の悲史を巡った旅もしました。さらに北米西海岸もメキシコの国境の町、ティフアナから米国北西端、ワシントン州まで車と飛行機で回りました。

昨夏の航空会社の比較からヒントを得て、米国をくまなくと言わないまでもかなり回った主要空港や町の比較をしてみようと思います。
それぞれの空港の利便さ、どんなサービスを受けられるか、まとめてみました。

まず、NYとワシントンDCにはそれぞれ、三つの郊外空港があります。

NY市のJFK空港, LGA (ラガーディア空港)EWR (ニューアーク空港、隣のニュージャージ州)の中では、一番便利なのはJFKだ地下鉄こそ乗り入れていないが、2本の地下鉄と連結しているモノレールAir Tranで行けます。ラガーディアはバスのみ、そして車でも非常に行きにくいと言われています。
マンハッタンの対岸のニュージャージ州ニューアーク空港、EWRは全米を巡るアムトラック鉄道とニュージャージトランジットという郊外線がモノレールと連結していますが、本数があまり多くありません。

よって、JFKが一番便利です。しかし増大する航空路線の要求に応え、ターミナルや空港を拡大するという予定もあったようだが、今は破談になっています。その代わりこのニューアーク空港への乗り入れ拡大を進めている航空会社も多いのは確かです。特にスターアライアンス系(全日空提携)に多いようです。


さて、ワシントンDCのバルチモア空港は電車駅と連結、デゥラス空港は車のみで高速料を払って乗り入れるという仕組みです。デゥラス空港内はWifiはフリーで使用出来ましたが、受付カウンターと国際線のゲートは貨物車で移動となんか、護送車に乗っている気分で、国際線ゲートまでたどりつくので、時間がかかります。

最近、こうしたゲートまでたどり着くのに、さらにモノレールなどを使ってたどり着くケースが多くなっています。しかもゲートに入る前のセキュリー(機内持ち込み荷物と身体X線検査のため)の長い列をやり過ごしてから、またモノレール待ちなわけですから、時間がかかります。
ゲートやターミナルの拡張工事があちこちの空港で行われているというのも、その理由です。またそれに伴って、ターミナルに到着してから搭乗口ゲートまで歩く時間が長くなっている。

空港のセキュリティーそのものも厳しくなっているのと相まって、早めにチェックインしなくてはなりません。つまり荷物を預けるなり、搭乗券を空港の自動搭乗券印刷機キオスクで印刷するなりして、チェックインしても、搭乗口ゲートへ辿りつくにはかなり時間がかかります。
如何にアメリカ国内空港のゲートまで時間をリストしてみました。


これがややこしいのは、ワシントンDCのデゥラス空港から国際線で出発する時です。セキュウリティーを通ってからまた、国際専用の別のターミナルに移動するからです。

フロリダのタンパ空港、ロスアンジェルスの新ターミナル、さらにロードアイランド州のプロビデンス空港もセキュリティーを通ってまで、モノレールで移動するはめになっています。シカゴも国際線から国内線への乗り換え時にもこのモノレールを使用します。シカゴだけでなく、日本から国際線で北米内のある空港へ到着して、それから一旦、入国審査と関税を通って、国内線に乗り換えるのに、別のターミナルへ行くことが最近、セキュリテー上の問題か、やたらと増えてきました。。

目的ゲートまでのモノレールがない空港でも、一つのターミナルから伸びている搭乗口が多すぎるために、目的の搭乗口が随分遠い場合が往々にしておきます。よく足腰の悪い人やお年寄りにはカートが利用されていますが、よく混雑していてなかなか乗れないか、待っている時間がかかりすぎます。今後ターミナルが改善されるかもしれないが、現時点で、シアトル郊外のシアトル・タコマ空港、ニューハンプシャー州マンチェスター空港、国外だがロンドン郊外のヒースロー空港、そしてモントリオールの空港が
随分歩かされます。

ようやくセキュリティーを通リ抜け、ゲートに向かおうと出発便の電子案内版をみて、よく直前に替わるのでゲート番号を確認して行こう、とすると、それからターミナル一つ分も二つ分も歩くはめになることがありました。

また最近は荷物を預けず、持ち込み荷物のみで気軽に出かけることが多いので、こうしたゲートまでいかに、便利に持ち込み用の荷物を運ぶかを考えてスーツケースを選びます。

なぜならキャスター車付きの機内持ち込み規定サイズぎりぎりのスーツケースをもっていこうものなら、本日の便は込んでいますのでと、空港や航空会社によって、搭乗口から飛行機に乗り込む直前、ちょこっと横から荷物を強引に預けさせられてしまうことも多々でてきました。そのため、早めに機内に入るグループ番号ごとの列にならぶべく、搭乗時間と(出発の30分前)書かれた時間よりはやくゲートに向かいます。


またセキュリティーの前の列もかなり空港によって並ばされます。今までに最高に並ばされたのは、ロサンジェルスLAX空港では、チェックインを済ませてゲートまで一時間以上の行列にならびました。国内線だというのに、2時間以上も前に空港についていながら、レンタカーの返却してターミナルまでのシャトルがなかなか出ず、チェックインを自宅のコンピューターで済ませてあるのに、ゲートまでたどり着けなくて、危うく乗り遅れるところでした。しかしこれは長きにわたるターミナル工事があったせいでもありましょう。

これらの原因には、以前よりさらに細部にわたって透視可能な、犯罪者のように両手を上げて通るという屈辱を受ける新しいスキャンモニターが導入されたせいもあるでしょう。x線の小さなゲート型の身体検査機の時より、一人当たりにかかる時間が数秒余分にかかります。堤ミカ氏の著書によると二千十年の時点ではまだ全米で40%の導入だったが、私が見る限りほぼ2013年現在では95%の空港で行われており、これによってアクセサリーやベルトの類いも以前よりそのままつけて通ると引っかかる率が多くなりました。このスキャナー自身も時間がかかって、よってセキュリテーそのものの並ぶ列も結果、長くなる。

これらも、すべてお金次第でもあります。余分に30ドルはらうと、セキュリテーの列でもクルーやファーストクラス用のセキュリテーに並ぶことができます。
また前述のグループごとのゲートでの搭乗も、同じエコノミーでもどのクラスの、値段のエコノミーか、チェックインをいつ済ませたかでグループ番号が上がり、早めの搭乗で荷物をしっかり頭上のコンパートメントに入れることができます。
お金次第ですね。

単純にターミナルの床面積、ゲートの数と発着便数の相互関係で、最近富みにターミナルや搭乗口ゲートが混雑してる空港を少し観て、リストしてみましょう。


一般にハブ空港になっていて、ゲート数が少ないと昼夜通して、混雑が見られます。

東海岸から西海岸へさらに日本や東アジアに向かう便は、大抵朝早い便が多い。だからNY、JFK空港もニューアーク空港もボストン空港もハートフォード空港も早朝6時から9時頃までは非常に混んでいる。フォーブ紙によると一番混雑しているのは、2013 年4月には世界の平均73,4%の出発便率を超える81.6%の率のアトランタ空港を上げている。アトランタはデルタ空港とサウス・ウェスト航空の基幹ハブ空港になっているからと航空省からのデータとともにあげている。その後、ロス・LAX空港、シカゴ・オハラ空港、シアトル・タコマ空港、マイアミ空港、オーランド空港と続く。これらの空港のゲートに実際に足を踏み入れてみたが、それほどの混雑さは感じられない。しかしシャーロット空港(ノースキャロライナ州)は、昼夜を通して、いつも混雑している。これも前述のフォーブ紙によると、ノースキャロライナのシャーロット空港は2015年までに拡張計画があるものの、現段階ではアメリカでも最低のターミナルの床面積が小さいそうだ。しかしシャーロット空港もハブ空港である。US Airways やUnited Airline, American Airlineも米国南部への足がかりの空港である。
シャーロット空港は、一つのゲートも確かに狭い。

最後にターミナル内のフリーwifiアクセスについても述べる。空港によって有料と無料と半々ぐらいだ。JFK空港は有料のwifiプロバイダー会社が提供しているものを使うしかない。ボストン空港も同じである。NY近辺のニューアーク空港もフィラデルフィア空港も北東部の大都市、中小都市の空港はほぼ、この有料サービスだ。首都ワシントンDCのDullas国際空港は無料インターネットwifiがある。しかしこれらも一度メールアドレスなりを入れて、諸種の規定に同意を求められ、そしてはじめてこの無料サービスを受けられる。
しかし南部はほぼ大都市でも中小都市の空港も、この無料wifiサービスを受けられる。

ただ不満と言えば、アメリカもカナダの空港も空港内や機内食に期待をするほうがおかしいとばかりに、どこも同じメニューがならびます。最近では、ファミレス系、スポーツバーばかりで、洒落たレストランが姿を消していきました。きっと大手のファミレスや、ハンバーガーチェーン店やピザチェーン店が、かなりの空港の提携してしまったせいでしょう。


アメリカの空港でもう一つ特記すべきは、南部の空港です。ノースカロライナ州、南部へのハブ空港になっているシャーロット空港当たりから以南は、空港内トイレに清掃員が常置しています。チップを期待した掃除の女性(ほぼ全員女性)で、キャンディーや生理用品などがおいてあり、チップ用のボールがおいあります。チップを強要されるわけではありませんが、このお掃除の女性たちはとにかく愛想がいいのが共通性格で、なんかなにもおいていかないと悪い気がしてくる方です。そして用を済ませて、ゲートへ向う時には必ず「Have a nice flight!」などと親しみをもって、乗客の背中にむけて言う訳です。

と、長々とアメリカ国内空港の昨今の状況を論じました。セキュリテー強化により、早めの空港到着、事前にチェックインを済ませることを、機内持ち込みスーツケーツは出来るだけ小さくまとめた物をお勧めします。




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