オバマ選挙 と 日本の現選挙

ミッシェルオバマ大統領夫人の自伝を読んだ。そこには彼女の不屈の魂と
何事にもめげない曾祖父、祖父と両親の人種差別、不遇待遇の撤廃との壮絶な闘いがみられ、彼女が先祖から受け継いだ世の中の公平性への強い使命感がみえた。
読む側の魂まで揺する。

今は岸本裕紀子著「オバマのすごさ」を読んでいる。立候補者であるオバマと投票民の対話の姿も描き出されている。彼の選挙には、いわゆる緻密な作戦の成功勝ちもあっただろう。大口支援者より小口の寄付金(500−2000円)を集める。オバマ自身の機を得た演説の数々、ミッシェル夫人から選対からのメッセージに支持を名乗りでた、今まで投票に行かなかった人々も多い。当ブログにもその様子を始めのうち書いた。

「有権者は塊ではない。個人個人の意志が大事なんです』というメッセージが選挙民に伝わった。
一人一人が自分も選挙に参加し、政治に参加しているのだという高揚感が国民に浸透した結果だったと言える。

日本も60年代70年代を学生運動が盛り上がり,そこに参加した多くの若者が時代のうねり、自分も世の中を変えているという高揚感を体験したと聞く。その後80年代、中国、韓国の学生を中心に民主化運動がもりあがり、フィリピンまで。私はこの80年代はじめに学生をしていて国をあげての大きなうねりを自身の肌で体験していない。フィリピンでのアキノ新政権樹立劇では1秒も逃さないぞと一刻一刻変わる様子をテレビを食い入るように見ていた。当時のことを間接的に聞き,とてもうらやましく思っていた。オバマ選挙や、各民主化運動にみられるような、「自分も世の中を動かしているんだ』という感動が、日本の民主党を支持した人、打倒自民党を謳った人投票民一人一人の手応えになっていただろうか。

選挙が、選挙運動がもう国民の手の届かない遠くのものになってしまったような気になるのは、私だけではあるまい。立候補者がもう少し、選挙民一人一人に耳を傾け、意見を交換し合い、公共性の高い政治倫理に基づき、投票民に約束した政治姿勢を貫いて行って欲しい。


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