米国の菩薩と抗戦、日本新政権へのねがい

先週末、9/11ということでNYへ行ってきた。
小雨混じりの中、もと世界貿易センターの跡地(グランドゼロ)を見渡せるマンハッタン島の西岸埠頭で
NY仏教会諸宗派の灯籠流しに参加し,被害者の冥福を祈り、
最近フィルムの邦訳を手伝っている【建築家とエンジニアが求める911の真実解明】の講演会によって、代表建築家リチャードゲイジ氏に会ってきた。彼の911に対する思いを確認して、私の中で昨夜の人々の祈りの姿と重なり合った週末だった。
この会の主旨は、テロリストの飛行機ハイジャックで高層ビルが壊れたと伝えられる911の真実は、そのビル倒壊姿を専門家の目から見てもおかしいとしたもので。
【あれは故意に爆破されたビルの倒壊に酷似している。そうでなければBBCがビル倒壊の様子を崩壊数分前にニュースとして流したり、倒壊後の鉄屑をすべてリサイクルと称して中国へ持って行ってその後の究明を避けるように証拠隠蔽してしまったのは、どう説明するのか】といった建築家たちが良心の声をあげたものだ。
このことを早速、グランドゼロからそれほど離れていないNY在住の建築家と都市プランナーの夫婦に、話しを向けた。彼女も「ビルのオーナーが火災保険の掛け値を、ビル倒壊前に2倍に増やしたのはおかしい」と声を荒げて同調してくれた。

これらは何を意味するか。
選挙民一人一人、住民一人一人が自分のおかれている状況、暮らしが何者かの力でコントロールされることなく、
何が正しく、何を見極めればいいのか、日々の生活に流される中、考えて行かねばならないメッセージではないだろうか。

ここにまた平和を訴える菩薩たちがアメリカで声を上げ、それを新政権への期待とともに、訴えていた天木直人氏のブログを目にした。祈る様な気持ちで内容を一人でも多くの人の良心に届くよう、心温まるビデをとともに転載する。

  鳩山民主党の対米外交に「冬の兵士」を捧げる    
by天木直人氏ブログ9/18より
 
 ネット上で毎日発信していると、見知らぬ読者とのやり取りを通じていくつかの交流が生まれる。

 「平和をめざす翻訳者たち」(Translators United for Peace)のメンバーA君もその中の一人だ。

 先日その彼から是非読んでもらいたいと一冊の本が贈られてきた。

 イラク・アフガンの帰還米兵たちの証言をまとめた「冬の兵士」(岩波書店)という本である。

 08年シカゴで発刊され、その邦訳がこの8月に日本で発売された。A君は20名からなるその翻訳者
の一人である。 帰還米兵が語る証言の一つ一つはあまりにも衝撃的である。正直言ってそのすべてを読み終える事は私には出来なかった。良心が悲鳴をあげ、もう十分だと囁くのだ。

 ここでは、自ら海兵隊員として湾岸戦争に従事し、今は作家として米国の戦争を告発し続けている
アンソニー・スオフォード氏の序の言葉を次の通り要約して紹介するにとどめておく。

 「・・・私は(彼ら反戦イラク帰還兵の)ほとんどの証言をこの耳でじかに聞いた。湾岸戦争に従事し、
人を戦争向きに作りあげていく戦闘とそのシステムがどんなに残虐かを体験的に知っている(私でさえも)、
証言を聞きながら何度もとうてい信じられないという気持ちを覚えた・・・優しい若者が民間人の住むアパート
に砲火を浴びせ、その破壊行為に歓声をあげていたなんて、信じがたいことだろう。血に飢えたように
殺害を続けるなんて知りたくもないだろう。緩み続けた交戦規則が、不安を感じた相手なら誰でも撃ってよい
ところまで行き着いてしまうなんて、信じたくもないだろう・・・しかし、私たちは指導者たちが知られまいと
するこの戦争の内容とその結末を忘れないでいることによって、死者、負傷者、精神変調を来たした人、
やっとのことで回復した人、それらすべての人々の名誉を守ることができるのである・・・」

 奇しくも9月19日の毎日新聞で西川恵記者が次のように書いているのを見つけた。

 「アフガニスタンに部隊を派遣している米国などは、世論の説得に今後更に神経を注がざるを得ないのでは
ないか。『冬の兵士─イラク・アフガン帰還兵が語る戦場の真実』(岩波書店)を読んで改めて感じた」

 そうなのだ。これは指導者たちの必読の書である。

 鳩山首相は、そして岡田外相は、米国へ向かう飛行機の中で、たとえ一人の帰還兵の証言でもいいから
目を通してもらいたい。

 外務官僚が用意するどんな勉強用資料より真実を教えてくれるだろう。

 日米同盟が重要だなどという言葉を二度と口に出せなくなるなるだろう。

 オバマ大統領やクリントン国務長官の顔を平静な気持ちで直視できなくなるだろう。

 その事こそ、冬の兵士たちが、大きな危険を冒して立ち上がり、渾身の力で訴えたかった事である。

 A君が翻訳に情熱を傾けた理由である。

 私がこのメッセージを書いた理由である。

                                   引用終わり

数年前からイラク帰還兵の平和活動を通訳などして手伝っている身としては、多いに頷ける著書である。
みなクリントン政権時代に大学への学費を出してもらえるという理由で
志願し(アメリカは現在、非常時に出兵するという男子18歳になると署名を要請されます。これは運転免許を16歳で申請するときに既に名簿作りから、はめられます)
ブッシュになって、前線に送られ、劣化核弾頭を浴びてきて、学籍に戻った
帰還兵から何度と聞かされた話しでした。

しかし武器が、戦争によって無駄死にをなくす希望を捨てないために、
ちょっと一息ついて、以下のビデオをご覧ください。




読み終えたら、こちらをクリックしていただくと光栄です。
にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ
http://ping.blogmura.com/xmlrpc/iy1yc69fl9tr

にほんブログ村 海外生活ブログへ

にほんブログ村 政治ブログへ

コメント

このブログの人気の投稿

18歳、米国市民としての責任と義務その2「覚悟」を決める

インフルエンザの蔓延、米国のケースその2、自然回復は?

ドイツ徴兵制廃止の報をうけて