新型コロナウィルス感染者数、その数字の裏にあるアメリカの暮らし 第2報

新型ウィルス感染拡大防止でロックダウンになる前にマサチューセッツに避難、巣立った子供らがにわか田舎に集まる


NY市がロックダウン都市封鎖する前の3月14日、NYCニューヨーク市で暮らしている娘と息子そのパートナーが、レンタカーを借りNY'よりマサチューセッツの実家に避
難してきました。大統領が全米に非常事態宣言を出す二週間前のことです。

私もそのすぐ後、赴任先のフロリダの大学より、春休みに入る前にさっさと中間試験の評価を済ませ、急遽決まった遠隔授業のトレーニングを受け、取るものも取りあえず、いつ戻れるかもわからないまま、マサチューセッツに空路で帰宅しました。

その時点で、フロリダ州ではまだ非常事態宣言が出ておらず、大学側も春休みを2週間
に延ばし、いつまで遠隔授業を続けるのか未定のまま、Google MeetやZoom授業の準備に取り組みました。右往左往の中、教材を山ほど抱え遠隔授業を始ました。

在宅遠隔授業も4週目、隔離生活40日目に突入!
非日常的生活にも変化が起こってきた近所のスーパー


外出禁止令が発動(マサチューセッツ州では3/23,フロリダ州では4/3)されてま
もなくの4月初めまでは、まだマスク着用の人はまばらでしたし、店内の入場者数制限を
手製の布マスクを着用し、
朝早く時間制限のある前に買い物をする母親と小学生たち
文句もいわず2m間隔のテープ上に列をなす客
州知事の勧告を伝えるスーパーのて
設けているスーパーもわずかでした。しかし、現在は州知事のState Order法的強制力でスーパー内通路は一方通行で進み、棚の前で客同士がすれ違わないように配慮するよう店頭にも、各通路の床にも張り紙がはられ、入場者数が常時モニターされています。食料品店に入店の際は、必ずマスクを着用、そして殺菌剤を手に塗布後、使い捨てのゴム手袋もつけなければなりません。大型建築資材店では店頭で熱のセンサーが導入されました。感染ハイリスクの高齢者には、時間制限が課せられ、朝の10時までに入店するようにとどこも大型店はうたっています。

スーパーの店頭において2mの間隔で列を作り、レジでも2mの距離を保って待つように指示されます。ほとんどの客がそうしてカートあふれんばかりの食材を求めていきます。もともと日本のスーパーとは比べ物にならない量を買い求めるアメリカ人たちですが、それでも家族も多くなり、頻繁に買い物にでないようにするため、一回の買いだしは、カート一台では足りず、前後2台満杯のカートをおして駐車場で自家用車に仕入れていくようです。家族で一人しかスーパーに入れない大型店もあるために、大変な思いをしてカートを見直しています。

一方小規模な食料品店ではどこでも、オンラインで事前にオーダーして店外(カーブサイト)で注文した商品を受け取るシステムをとっています。

そんな中、アジア系の食料品店ではマスク着用は励行されていますが、入場者制限や棚と
棚の間の通路の一方通行などは実施されていないようです。だから、アジア系食料品店の
前で並んで入店するのがあまり見られないのは、フロリダ州、カリフォルニア州、ニュー
ヨーク州、マサチューセッツ州共通の事例のようです。しかし、先週まで1週間に1回は
買い出しに行っていた近所の台湾系食料品店が、早速閉店になりました。先々週行ったと
き、高齢者は午前中の指定された時間にのみ来店とか、マスク着用という張り紙があるにはあったものの、棚の前で立ち止まり品物を吟味している客、どうぞ私の脇を通り過ぎ
ていって下さいとジェスチャーで示す客が何人もいたのも確かでした。私自身は「え、この人達、連邦政府や州知事の勧告、ソーシャルディスタンスを守って人と接するという習慣が定着していないのかな?」と戸惑う場面に何度も遭遇してしまいました。

連帯感高まる隔離中の散歩

一方、散歩は寒い中でも欠かさず、近所を犬と2、3キロ週末には7キロを裏山や環境自然保護公園、更には歩道もない道を歩いたりしています。行きかう人々、すれ違う車の中の人たちとは必ずと言っていいほど、笑顔で手を振りあいます。「隔離生活、そつなく過ごしているかい?大変だけど頑張れよ」などという会話をお互い交わしたいところではあるけれど、もちろん無言です。

食卓にも変化が

品数といって烏貝とチキンを煮出した
スープストックで出汁をとったサフランならぬ、
パプリカでお米に色をだしたパエリヤ
NY市には息子の友人やルームメートが、NYが閉鎖後にも居残っています。その彼ら曰く、アジア系食料品店は軒並み閉店の憂き目にあい、今はアジア系食品の卸売りから直接通販で食品を買っているということです。彼らはアジア系人種ではないのですが、昨今の日本食ブームやYouTubeで学んで肉じゃがを作る息子に感化され、だれも日本食材をよく買って、みな今まで手軽に外食や、テイクアウトで済ませていた食事も、一工夫も二工夫もするようになってきたようです。ですから、よく友人たちが「昔つくってくれたあの料理はなんと言うか、名前を教えてくれ、作り方、料理の材料を教えてくれ」という質問等が、こちらアメリカ人の友人あちこちから、飛んできます。

赴任先で一人暮らしの時は、テークアウトの食事や外食で済ませていた私も、この40日間、一日たりとも同じメニューを出さず、ひたすら6人前のお三度を仕事の合間に作る毎日を送っています

サーっと認知力を保つために再開し、活動時計Fibitにカロリー量と栄養成分をチェックしていますが、そこで、ここに思い出しながら全メニューを書いてみようと思います。

主食:
ひさしぶりのマグロが手に入ったのでちらし寿司ととろろ汁、
さらに高野豆腐の煮浸し
ちらし寿司、パエリヤ、五目ご飯、そぼろご飯、焼きおにぎり、鉄火巻き、鯖の押し寿司、太巻き、天ざる、石焼きビビンバ、チキンブリート、タコス、エンチラーダ、ケサディーヤ、 インドダリカレー、ポークカレー、牛骨で作ったベトナムフォー麺、豚骨と鶏ガラで作るとんこつラーメン、ツナとあさりのパスタ、エビスキャンピ・パスタ、ボンゴレパスタ、 きのことベーコンパスタ、蓮根とごぼう野菜天ブラ蕎麦、にゅう麺、ざるそば、きつねうどん、ひやむぎ、茶蕎麦、パン生地から作ったカレーパン、ビーンズとアボカドワカモレのコーンチップナッチョ、ツナサンド、BLTベーコンレタストマトサンドイッチ、アボカドとスモークサーモンサンド、グリルチーズトースト、お好み焼き、フレンチトースト、ガーリックトースト、ブルーベリー・パンケーキ、

副食・アントレー:
おでん、しゃぶしゃぶ、サーロインステーキ、サイコロステーキ、ラム肉バター炒め、ロブスター、タラバカニの炭焼き、秋刀魚塩焼き、ぶりの味噌煮、麻婆豆腐、ベトナム生春巻き、豆腐入り餃子、揚げワンタン、サモサ、舞茸としいたけのバター炒め、かき揚げ天ぷら、揚げ出し豆腐、手羽先、辛子蓮根、高野豆腐、沖縄料理らふていと大根煮、山芋の千切り、ほうれん草の白和え、菜の花のおひたし、ひじき煮浸し、きんぴらごぼう、オニオンリング、豆乳クリームシチュー、チリビーンズスープ、ポテトと長ネギのポタージュ、もやし炒め、八宝菜、白身魚とカリフラワーのとろみ炒め、お煮しめ、里芋の甘煮、大学芋、マッシュポテト、おから入りコロッケ、チキンソテー、鳥の唐揚げ、ローストビーフ、リフライドビーンズ、きんぴらごぼう、手羽先、とんかつ、黒豆の甘煮、かぼちゃの煮物

サラダ漬物類汁物:
白菜の一夜漬け、ぬか漬け、白菜キムチ、きゅうりのわかめの酢の物、大根カクテキ、きゅうりのディルサラダ、オリーブサラダ、レタスとクレソンのサラダ、グリークサラダ、ナムル、春雨サラダ、フルーツサラダ、コールスロー、いちごとオレンジのグリーンサラダ、ワンタンスープ、里芋味噌汁、豚汁、けんちん汁、豆腐のお味噌汁、大根のお味噌汁、海草の味噌汁、干しさつまいも、デビルエッグ、エッグサラダ、ポテトサラダ、カニサラダ
 
とまあ、よくもここまで思いついて作るなあと我ながら関心する一方で、気になる体重計の目盛りは増えるばかりです。さらに嫁のような息子の彼女も一緒に住んでいますが、彼女は最近パン作り、パイ、ケーキ作りにこりはじめ、もう小麦を中心とした炭水化物のオンパレードです。隔離生活で食生活は豊かになりました、生産者のみなさま、それを運搬する業者のみなさま、食料品店のみなさま、そして大地に 大いに感謝です。おかげさまでまだ食材が手に入るのは、みなさまがこのパンデミックの最中も日夜働き続けてくださるおかげです。ありがとうございます。

息子がチェーンソー持ち出して、オークの枯れ木を切り出し、しいたけ栽培をはじめる準備をしだしたました。そして父親と数年間ほったらかしになっている畑を掘り起こし、家庭菜園も復活しそうです。藪と化したアスパラガスや野いちごは、今年は実をつけてくれるでしょうか。さらに家の前の川では、人々が遠くから放流されたマスを釣りにきています。私も釣りの許可免許をとり川釣りも倣ってみましょう。山菜、きのこはそろそろ山々に出る頃です、先日もイタドリの根を掘って薬用にするんだという近所の若者に出会いました。sastainable持続可能な 自給自足の暮らしに少しでも近づければいいのですが。
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