6/20/2011

日本への共感から, 地球市民としての意識高まる

お久しぶりです。

東日本震災では、多大な被害を受けた地域の方々のみならず、皆様にお見舞い申し上げます。

こちらアメリカで3・11以来、日本への共感Empathyが高まっております。

このエンパシーという言葉は、日本の英語の授業でよく聞かれたシンパシーSympathyとはかなり様相を異にします。
シンパシーは同情と訳され、哀れみに近いことばです。
しかしエンパシーは最近でこそ日本語でも聞かれるようになった「共感」、つまり他人の悦びや悼みを共有すると云うことらしいです。アメリカでは話し合いをする際も、このエンパシーが出来る人がよく尊ばれます。つまり人の意見に十分に耳を貸し、聞く耳をもって話し合いに望む姿勢です。人の感情や境遇を共有しそれを受け止める事、反応して積極的に関わろう、相手の感情を和らげようとしたり、相手の感情や思いを慮るばかりに反応して、相手の思いを哀れむのは、むしろシンパシーという行為でしょう。

ここ北米で日本への共感が本当に如実に現れたのが、今回の3/11の震災でした。
それこそ、会う人ごとに「大丈夫か家族は、友人知人は皆無事か」
「自分に何が出来るか」「日本は大変な事態になっているから心配だろう」といった言葉が数週間にわたってほぼ毎日、世界中の友人からメールが届いたり、あるいは普段言葉も交わさない人々からも声がかけられた。
ある人はボストンでコンビニに入ったら、ラテン系のパートのおじさんから、「日本は大変だったな、何か欲しい物があったら何でももっていけ、俺がマネージャーに言っておくから」といったありがたい哀れみの申込もあったときく。またみそ汁を販売して救援基金に寄付したいという小学生の親からの申し出があったかと思えば、
千羽鶴をおってその鶴の数ぶんだけスポンサーを捜し、100万羽を集めた全米の有名大学を中心としたプロジェクトに我が校生徒にも参加を呼びかけたら、2−3週間であっと言う間に2千羽休み時間となしにおってしまった生徒達がいたり、授業をつぶしてクラスで参加したり、果ては我が家を提供してたとえ数ヶ月でも高校生を福島から引き受けたいというホストの申し出もあった。100日がすぎ、東日本が日本が元気になってくれるよう人々の祈りがひしひしと感じられる日々が続いた。


さらに、4/23の朝日新聞の記事を紹介したい
写真:「東日本大震災は私たちをどう変えるか」と問うマイケル・サンデル教授=22日午後、米ケンブリッジ市、春日写す東日本大震災は私たちをどう変えるか」と問うマイケル・サンデル教授=22日午後、米ケンブリッジ市、春日写す
東日本大震災後の世界のあり方をめぐって、対話型講座「正義」のテレビ放送や著書が爆発的人気となった米ハーバード大学のマイケル・サンデル教授 (58)が22日、同大の学生主催のシンポジウムで、参加者と議論を交わした。震災で生まれた日本への共感は、国境や文化を超えた共同体意識が芽生える きっかけになる――そう訴える教授に、参加者はそれぞれの意見をぶつけた。
サンデル教授はまず、日本へのかつてない共感を広げた東日本大震災で、国境や文化を超えて、他者の痛みや喜びを自分のことのように共有する「世界市民」 の意識が生まれるだろうかと問いかけた。答えは「共感だけでは変わらない。私たちが他者と持続的なかかわりを築くことができるかにかかっている」。そのた めには、他者と開かれた対話を続け、コミュニケーションを深めることが最も重要だと強調した。
「世界市民という考えに感動した」という女性には、自分の支持する政治哲学は「論理と理性」と「共感的理解」を分けるものではなく、双方を含んだものと 説明。世界中の人々が共同体の意識を深めるための議論も、感情や情熱と理性を切り離す必要はなく、むしろそれらを反映しながら、公の場で堂々と議論すべき だと提案した。