「西の魔女が死んだ」今年私が観た一押しの映画

アヴァターを映画館で観た日の朝、ふとこんな映画にインターネットでであった。
そのメッセージは強烈だった。アメリカでも映画化の話しがあるとか。

13歳の女の子が魔女修行にいそしむ、
やがて「生と死」の輪廻も分かりかけてくるストーリーだったが、
その中にこんな下りがあった。

「おばあちゃん、魔女になるにはどうすればいいの?」
「そうね、早寝早起き規則正しい生活と、自分のことは自分で決める力をもつこと」
,,「これは魔女修行で一番大事なレッスンの一つです。魔女は自分の直感を大事にしなくてはいけません。しかしその直感に取り憑かれてはだめです。マイは自分の思っていることが真実だといいたいんです。疑わない。あまり上等じゃない魔女たちは、妄想に取り憑かれて自滅して行きましたよ。
どうかわかってください。,,,(略)
大事なことは、いまマイのこころは疑惑や憎悪でいっぱいになっていることだです。」
「私は真相を知ることで憎悪や疑惑がなくなって行くと思うの」
「そうでしょうか、憎悪や疑惑はまた新しい憎しみや怒りをうみだすだけです。そういうエネルギーの動きはひどく人を疲れさせるとおもいませんか。」
とおばあちゃんは孫娘マイを諭す。憎しみや怒りはつかれさせるということはとてもうなずける。

そして「死ぬこと」の恐怖に取り憑かれた孫娘を発見して、こんな話しもする。

「人が死んだら、どうなるのか、おばあちゃんが信じていることを話しましょうね。死ぬということは魂が体から離れて、自由になることです。たましいは 体がなくなってからも、ながい旅を続けなければなりません」
「じゃ、たましいが私なの?」
「マイ(孫娘)はたましいと体がいっしょになって、マイなんですよ。」
「じゃ、死んだらこうやっていろいろ考えている私の意識はどうなっちゃうの?私はそれが消えてなくなっちゃうのが一番怖いの」
「よくおなかがすくと怒りっぽくなる人がいますね。それって、からだが意識に影響を与えて怒りっぽくなるわけでしょ、その体がなくなるんですから、死んだ後のマイが今のマイと同じだとはいえませんね」
「だったら体なんていらない、なんだか苦しむために体があるよう」
「たましいは体をもっているから、いろんなことが体験できるんです。いろいろな体験しなければ魂は成長できないんです」
「成長なんて、しなくったっていいじゃない」
「本当にそうですね、でもそれが魂の本質だからしかたがない。草や木が光に向かってのびて行くように、魂も成長したがっているんです」
「それに体があると楽しいこともいっぱいありますよ」
「マイはラベンダーと日差しのにおいのするシーツにくるまった時、幸せだと思いませんでしたか。
寒い冬に日だまりの中でひなたぼっこをしたり、暑い日に木陰で涼んでいるとき、
幸せだと思いませんでしたか。はじめて逆上がりができたと時はどうでしたか」
「おばあちゃんが死んだ時、マイに知らせてあげますよ。。、、魂が体からはなれましたよって証拠をみせるだけにしましょうか、マイが怖がらないように」

http://www.dramacrazy.net/japanese-movie/the-witch-of-the-west-is-dead-watch/5660

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コメント

  1. 「西の魔女が死んだ」は梨木香歩の小説が原作です。作者は私たちと同年代ですよ。そして、この本が文庫本で出たときに、一押しだと私に教えてくれたのがみえちゃんでした。原作のイメージがあるから、映画は見なかったけれど(献血しながらさわりのところだけ見た)、西の魔女の生き方は確かに素敵です。

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  2. そうなんですってね。小説が原作とは知らず、感激して、正月に日本のお正月を一緒に祝おうとしてやってきたNYの友人に教えられました。しかも原作者を漢字で見て、この本、在米の他の友人にもらったと思い出す始末。活字離れが激しい昨今です。夏の間、講義や論文にと一日数十冊読んでいたので、そのリアクション??
    台詞のある映画もいいですよ。最後のURLで無料で見られます。最近、仕事もそっちのけで日本のドラマ、映画、バラエティーばかり見ているので、困りものです。でも映画の魔女のお婆さん役ははまり役ですよ。ぜひご覧ください。そして、一つ前の記事に投稿したアバターも70歳の母が観に行っても、感激して帰ってきたそうです。

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