春が来た 〜五感で春の訪れを身近に〜

今朝、メイプルシロップ工場:Sugar houseへ家族ででかけ、パンケーキにその場で作ったシロップをのせて食べて来た。ピクニックテーブルに老若何女まじりあい、自宅で買って来たメイプルシロップを使うのとどこが違うかと言えば、パンケーキを甘〜〜〜い香りに包まれながら頂くところだ。ファンシーなレストランでなく、本当に掘建て小屋みたいな、小屋で黙々の煙に囲まれて、ご近所さんと相席で頂く。

パンケーキ、ワッフル、フレンチトースト、メイプルドーナッツ、メイプル綿菓子しかないメニューだけど、
メイプル農家の家族総出だけの家内工業、どこのシロップ工場も混んでて1−2時間待ちになる。
それでも、近所の客はみな忍耐強く甘い香りに包まれながら、春の訪れを喜び合う。

さらに犬の散歩に、まだ雪が多少残る裏山を歩いてみる。
大地の息吹が、足下から感じられる。柔らかい感触。

赤い小鳥、カーディナルが白黒の林の景色に映えて、飛んで行った。
どこからか、小鳥の愛の囁きを連発する鳴き声、
あっちの丘では鳥の大群がマイグレーションの準備をしている。旅支度のはじまりだ。





1、春が来〜た〜、春がき〜た〜、
どこへ来た?
山へ来た。里へ来た。野へも来た。

2、鳥がな〜く〜鳥がな〜く〜
どこで鳴く?
山で鳴く、里で鳴く、野でも鳴く。

3、花が咲〜く〜、花が咲〜く〜 どこで咲く?

この続きをアメリカは冬の長いニューイングランド地方の日本語を勉強する高校生に、歌詞を作らせた。

すると、
4、雪がとけた、雪がとけた、どこでとけた?

5、風がよぶ、風がよぶ、どこでよぶ?

6、シロップのかおり、シロップの香り、どこから香る?

7、熊がでた、熊がでた、どこへでた?

8、草がはえた、草が生えた、どこで生えた?

9、鳥がとぶ、鳥がとぶ、どこへとぶ?

という具合に、彼らたちは、春の訪れを感じているようだ.




そろそろ、モグラが顔を出すかなと、庭の洞穴を覗いてみる。畑作業を邪魔されてばかりいたのに、
いないとなると少し寂し気、また戻って来るだろう。
そう我が家の裏の畑には、狐の洞穴があった。
「なぜ、狐って分かるかって?」
息子が幼い頃、そっと覗いていたら、逃げ道を作っていた狐がそちらから逃げて行ったから。

畑の周りはじめじめとした地面に、緑の苔が顔を出している。

毎年長い長いと感じてた冬もまんざらでもないな。こうして春の訪れをしみじみと味わい、喜んでいる自分を発見。

ご近所のメイプルシロップ工場の掘建て小屋






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コメント

  1. お久しぶりです、今休暇中でブログじっくり読ませていただきました。
    アメリカの政治経済やマスコミ、家族など、深く切り込まれていてたいへん興味深いです。マサチューセッツは行ったことがないのですが、今後も視野の広いブログ期待します。

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  2. コメントありがとうございました。励みになります。春は日本が恋しくなるサクラの季節でしたが、このメイプルシロップの香りが嗅覚を刺激し、大地の息吹を感させてくれる、そんな春もあるんだと最近気づきました。(対米25年にしてようやく、こちらの春をじっくり味わえるようになりました)また、遊びに来て下さい。そちらは今、どんな季節ですか.

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  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  4. ふたたびコメントどうもありがとうございます。今イギリスではsnow dropというかわいらしい名の花が、あちこちで春の訪れを告げてくれていますが、ほかの花はクロッカスくらいで、庭はまだガランと枯れた状態で寂しいです。先日Cambridgeに行ったのですが、私がいる北のイギリスよりずっと暖かくコートは要りませんでした。イギリスは南北でかなり温度が違います!メープルシロップ大好きです!

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