米国、祝祭日にみる季節の移り変わり

今日は「母の日」
元々、アメリカの中西部で、1900年代の初め大戦中に始まったという、

ここAmerica モンタギューでも、日本でも「母の日」は、歴史が浅いが、盛んに祝われているだろう。
何億本の電話が地球を駆け回り、facebookにもアメリカではまだ「母の日」になっていない前から、投稿が始まっていた。

Happy Mother's Day!!
それは、父の日より、盛んだ。コマーシャルベースにも乗るが、日本のようにカーネーションをあげましょう。という話は聞かない。花を、カードを送ろう、ディナーでなく、朝はゆっくりしてもらって、ブランチはお母さんにごちそうしよう。と早くからカーラジオは騒いでいた。どこのレストランも予約で一杯。普段かしこまってディナーしかやっていないランク上のレストランも、この母の日は、わざわざオープンする。

特にここニューイングランドは、春の息吹をどの庭にも、告げてくれた水仙とフォーシンシア(山吹き)にとってかわり、ライラックやリンゴ、桜が咲き誇り、窓をあければ花の香りで胸がいっぱいになる季節に 母の日がある。

それは日本のこどもの日の鯉のぼりの風景とは、ちがうが5月の清々し風の象徴として、祝われる。学校によっては、お母さんにカードを書きましょうという先生の指導があったりもするようだ。我が校は、この前日あたりに例年、祖父母参観日があっておじいちゃん、おばあちゃんに普段の授業を観てもらい、一緒にランチを食べる。


すると、自然と感謝の気持ちが湧いてくるようだ。昨日も息子から携帯テキストが来た。
「Wish a Happy Mother's Day!  Thanks for everything you've done for me、 and will do in the future Mom!!!」言葉を一つ一つ味わっている。ありがとう、息子よともなる。

ここ米国では、年中行事は、本当に祝い事になっている。
今朝も、水知らずの他人から「母の日、おめでとうございます」と言われると、うれしくなるし、今までの苦労が報われた気にもなる。言葉に表すこと、普段照れくさくて、言えていないことでも、祝日だから言える。
お店に入っても、テレマーケットの電話がかかって来ても、「Happy xxxxDay 」と言われると、こちらもついつい声を返したくなる。


そして、5月最終日曜日には、
Memorial Day (戦没記念日)があり親族が集まって、春と夏の訪れを祝って、あちこちの庭先からバーベキューの煙とにおいが漂ってくる。高校、大学の卒業式のシーズンでもあり、親族が祝いに遠路やってくる。公道にまであふれた車だかりを観ては、「あ、ここの家には卒業生がいるんだな」といっては、多分庭先にこしらえたテントの中の人だかりを横目に、車を走らせる。一連の卒業式のシーズンには、学校によっては、プロム、修学旅行、日本のように在校生が送り出す/在校生に後を託すセレモニー、教師に感謝するセレモニーと目白押しだ。
 6月には「父の日」、これはあまり印象がないが、やはり父親への感謝と電話が飛び交う。

そして夏の終わりは
7月初めに、
Independence Day 独立記念日July 4thは、家族としてはあまり祝わないが、町を挙げて、あちこちで花火が催され、公式行事がある。米国では、多くの州で花火、打ち上げ花火やたとえ小さな花火でも、遊ぶのも、販売するのも禁じられているが、この日は解禁となる。学生街では、ばか騒ぎするものもあるが、大抵はご近所さんと、親しい友人同士、花火を観ながらビールやレモネードで、庭先バーベーキューとなる。

そして
9月の第一月曜日はLabor Day (勤労感謝の日)で、夏の楽しかった思い出をつまみに、親族が遠くから集まって祝う。多くの夏期のみの観光地は、この日でおしまいになります。

10月31日は、ハローウィン祭り。これは翌日11月1日の冬の始まり、アイルランドなどヨーロッパで、だんだん夜が長くなって、霊たちの時間も長くなり、地上にやってくるAll Soul’s Day Eveを祝ったものだ

11月の第4木曜日は Thanksgiving 感謝祭。これは以前話したのでそちらを参照。

11月の後半から12月後半は、ホリデーシーズン
子供たちの学校でも、ちょっとした大人同士の話題でも、どこの宗教ですか、
「何で12月のお祝いをしますか」と聞かれることもある。

キリスト教徒なら「クリスマス」*メキシコ/ガテマラでは「ラ、ポサダ」(受難の日)
ユダヤ教徒なら「ハヌカ」宮清めの祭り、奉献の祭り(Feast of Dedication)、の祭り(Festival of Lights)とも呼ばれる。
アフリカ系なら「クワンザ」
仏教徒なら12月8日の「成道会」
しかし東アジア文化として「お正月」
イスラム教徒なら今年は11月の終わりに「アシュラ」
インド系ヒンドゥー教徒も 今年は「ディワリ」を11月末に祝った。
その他の宗教でも、「ボッキシング デー」として一年お世話になった人たちにお礼をする。

1月には
正月を日本ほどは、祝わないがアジア系は特にお祝いする。特にここらあたりの人はボストン、ニューヨークの中華街へ行ってお祝いしているものもいる。

1月15日近辺にマルチンルサー=キング牧師の誕生日を祝い、例年、このあたり大統領の所信演説があり、近年では大人も子供も大統領の声に耳を傾ける。

2月になると、
敬虔なキリスト教徒の人は、アッシュウェンズデーからイースター復活祭まで断食に入るが、今では好きなものを断つにとどまる人さえも、あまり見かけない。

そしてグッドフライデーがあって、イースター復活祭、かの多くの文化背景をもった移民やそのまだ新しい子孫が多いニューヨークであっても、公立私立の学校は3月末か4月初めのこの頃に学校が休みになる。

とアメリカの祝祭日は、文字通り祝い、感謝を言葉に表し、家族で、知人と祭りをして盛り上げて、巡りゆく季節を過ごす。



ランキングに参加中です。こちらもお願いします。 にほんブログ村 海外生活ブログへ

コメント

このブログの人気の投稿

18歳、米国市民としての責任と義務その2「覚悟」を決める

インフルエンザの蔓延、米国のケースその2、自然回復は?

ドイツ徴兵制廃止の報をうけて