1/09/2011

クロスカントリースキーを雑木林で

この冬はじめてのクロスカントリースキーに森へでかけた。


昨日のどか雪で積雪80cm!!
近くのクロスカントリースキー場(というか、杜を切り開いて巾2〜5mのコースが小山をリフトなしでスキーやスノーシューズで巡る)のレンタルスキーで始めたクロスカントリーであるが、今は冬期唯一の運動。
去年中古を買い、犬の散歩も兼ね、さっそく庭からスキー靴とスキーをつけて、意気込んででかけた。
除雪した車置きをぬけると、もうそこは犬が埋まる位の銀色世界。

さすがの犬も「イーーーヌはヨロコビ、庭かけまわり」とはいかぬらしい。大人しく私がつけたスキーの轍をついてくるだけ。犬も普段なら大喜びで、雪の上を駆け回るのに、さすがに自分の背丈より積雪があるとびびるのだろうか。そんな事では犬ぞりにとうていなれないよ。


子どもたちは冬の体育の授業でクロスカントリースキーを始めたものの、今は専らゲレンデスキー場ばかり、
地元の風車発電でリフトを動かす家族経営のゲレンデスキー場に興じるが、
こちとら車で50分送り迎えはしても、高所恐怖症の上に金額的にもかさむので、専ら裏庭のクロスカントリー。

初日の今日は、まずはコース作り。雑木林の中を、小さな木や枝が突き出ているのを避け、
巾40cmのスキーあとをつけていく。
機械でばしばし木々をとりさらい、乗り越えるでもなく、
獣道のような全長2キロぐらいのスキーコースを
下のビデオの様な土地につくっていく。
ふと日本の歴史ファンタジーの物語の一節をおもいだしていた。

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日本の整備林を憂いたアメリカ人の彼は森林学者、
雑木林の大切さを説いていたっけ。

整備林にない
人の手のはいらない雑木林には木の実、キノコ、ブルーベリー、ブラックベリーなどの木イチゴ類も実をつける。
日本の入会地にあたるだれでもが、足を踏み入れられる丘や雑木林、池がここらモンタギューには広々とある。

ビデオは我が家ではないが、似た様な光景が広がっている。
実際, 我が家の裏に、
前オーナーが町へ売買した雑木林が10エーカーほどのこっている、
そして道を挟んで冬期に凍る池と、
キノコ、ブルーベリーが採れる小山がさらに広がる。

ここは町の水資源保護地に指定され、 一旦保護地に指定されたら、看板も家も建てられないし、
人工的に森をかえてしまうような手がつけられない。

以前、隣地に流れる清水を我が家の庭に 引いたらどうかと持ち出してみた。
すると法律で禁じられて、たとえそれが自分の土地だろうと
勝手に川の流れを変える事はできないと夫や友人たちの猛反対にあった。

雑木林を整備林にすることなんて考えられない。

しかしその奥に広がっていた牧草地は、持ち主の農家から不動産業社に売られ、開墾されて新築の家が何軒か建ち始めた。

さてスキーをしていると 
日本の歴史ファンタジー小説でこんな文章を思い出した。.

まさに、雑木林、沼地に手を入れた人間たちへの諌めと解釈した。


上橋菜穂子著’月の森にカミ、よねむれ’ より
村の長である兄が、カミとの対話の役目をもつ巫女の妹にむかって「、、それなのにおまえは、わけもわからぬ<掟>をわれらに守らせ、暮らしをよくすることをじゃまする。だから、われらはいつまでたっても、都人にあざ笑われる<クニのハテの民>なのだ。、、守れというなら、説いてもみよ。<掟>がどれほど人のためになるかを.稲が、われらにあたえてくれる幸せより、どれほど<掟>がわれらのためになるのかを」

これに応えて妹のカミンマ<カミとの絆>は
「<掟>は、人の命よりだいじ。どちらかをとらねばならぬときは、<掟>をとるのがカミンマの役目だ(とババさまから教えられました)。、、すべての人の命より<掟>がだいじとは、思えなくなってしまったのです。<かなめの沼:*カミの世と人の世との境>を山にかえたら、山は死ぬのだろうか、、、。たしかにあの沼は、山の命のかなめです。でも、干上がらせてしまうのならともかく、稲というものをそだれるだけで、山が死ぬとは思えませんでした。」


結局、このムラは中央政府から強いられ朝貢のための6年間の男たちを都へ奴としてさしだす使役より、稲で納めるため、沼をつぶして稲を作ることにした。その50年後、ムラは相変わらず飢えていた。

作られた稲は朝貢のため倉に集められ、
相変わらず、自分たちの食いぶちのため、女子供はつぶしてしまった沼のさらに奥まで木の実を採りにでかけ、
使役を免れたものの男たちは、カミとの交流を絶って実らなくなってしまった山々のさらに遠方まで狩りに出かけなくては行けなくなった。
というお話しをおもいだして、雑木林をスキーで渡りあるく。

朽ちた枝が何重にも倒れて道を塞ぐ。
枝が雪でたわわになって視界を覆う。
それでもほんのすこしの隙間をぬって、スキーで道を造っていく。
獣たちはこのスキー痕をみて、逃げて行くだろうか。
我が家の雑種犬マリーは、飛び跳ねながら、苦労して進む私に道を教えてくれるが、、そこは通れないよ、そんなに低くかがめないもん。
雪で覆われた真っ白な大地は、すべてを清めてくれるように、静かに横たわっている。

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2 件のコメント:

  1. 日本でも一時期雑木林を政府が奨励してたことが有ったという話を聞いたことがあります。でも、中々林が育たなくて残念したとか。良し悪しはおいておいて、人が全く手を入れずに林を作るのは難しいみたいなこと言っていたような気がします。木が育ちにくいそうです。でも、幾ら立派な木が育っても足元にミミズ一匹いないのもさみしいですよね。実際一匹ぐらいはいると思いますが(笑)、そういう風に言う人もいます。遠めに見ると綺麗なんですけど・・・。和歌山って、そんな感じの所が多いです。

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  2. モンタギュー2011/01/14 0:33:00

    そんな考え方があるんですね。確かに耕作可能な土地の面積が狭い日本では、より土地を有効に使いたいという気持ちもありましょう。
    でもだいたい日本で言う整備林とは、杉林でしょ。広葉樹林が和歌山、奈良*吉野、岐阜、長野、絶対的に少ないですよね。杉林がいけないわけではないけど、、、
    林が育たないとは、どういうことなんでしょう?

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