あれから半世紀、人類は進化したか、

ケネディー大統領の就任演説で「地球市民のみなさん!ともに手を携え、一歩一歩未来へ前進して行こうではありませんか。」(拙訳)といってからこの一月でちょうど50年。私たち人類はどう歩んで来たか。


キング牧師の誕生日(1/15)を祝う祭日の今日,考えてみたい。

それから3年8ヶ月後、同じ首府ワシントンDCの
リンカーンメモリアルからキング牧師が訴えた
名演説「I have a dream」の中の、彼の夢は
実現出来ただろうか。










アメリカでは、アフリカ系移民と白人の両親をもつ、バラク・オバマ大統領として選出された。





















この半世紀、私たちの暮らしはよくなったか、自らつくりあげたあらゆる壁を乗り越えて人類の住環境は改善されたか、さらにヒトとして進化したか、そして地球は私たち人間との共生をのぞんでいるだろうか。


検証1:ここマサチューセッツ州、アマースト市では、
いつもこのキング牧師の祭日に、朝ご飯を供しながら、中学校で文化の多様性を祝う。
公立高校の黒人校長先生が始めたDr. Martin Luther King Community Breakfast  
今年で27年目、前年に文化の多様性や、ジャスティス社会の不平に立ち向かって活躍したひとを賞する。
地元の小中学生が文化の多様性を音楽で盛り上げ、国会議員も同席し、さらに超党派の宗教者も参列して、
高校生の大学授業料奨学金も贈呈される。キング牧師が生きていれば、今年で81歳かれは今の住環境をどうながめているだろうか。

検証2:経済格差、地域格差、国家間の格差
何度もこのブログに投稿しているように、あるグループの住環境がより便利になって行く一方で、彼らの便利さのため、強いては一部の暮らし改善とともに、残りの大多数の人々や生物、あらゆる生き物がドンドン住み難くくなり、大勢でこの一部の便利な住環境を支えていやしないか。

例:
非工業国の不等に働かされている子どもたち (ウォールマート の商品はバングラディッシュ、フィリピン、インドなどで低賃金で、劣悪環境で働かされている生産物)
石油生産という名で採掘された油田環境にいる生物(エクソン石油社がエクアドルの国に残した大きなツケ、 BPはじめとした石油会社のメキシコ湾岸での置き土産)
牛肉供給のため、牧草地を開墾して森林伐採(マクドナルドハンバーガー 社アマゾン川流域森林伐採 )
などなど、

検証3:地域紛争、政治決着、国家間の平和的和解
人類は、手を取り合って、未来永劫の平和という共通の目的のために仲良く暮らしているか。
意見の違い、思想の違い、損得での戦争はなくなっていないか。

そこで、
ケネディは 就任演説ビデオ最後にこう訴えかけていた:
My fellow Americans:/
ask not/
what your country can do for You/
-Ask what you can do for your country
(中略)
whether you are citizens of America/ 
or citizens of the world/, ask of us Here/ 
the same high standards of strength and sacrifice/
which/ we ask of you/. 
With a good conscience/ our only sure reward/, 
with history/ 
the final judge of our deeds/,
let us go forth to lead

アメリカ市民の同志たち、国が何をしてくれるかを望むのでなく、
自分は国に何が出来るかを自問してみようじゃないか 。


アメリカ市民であろうと地球市民であろうと、
諸君、この場で自らに問いかけ、誓ってほしい。

高い意志と強靭な精神をもって、自己犠牲をも顧みず、
自らの内なる良心に問いかけてほしい。
ともに一歩前へ進もうと
後の歴史が、そんな我々の行いを評価し、それが正しい行いであったと
物語ってくれるように。
 拙訳:
(*〜スピーチ原文は山林、杜の人のブログより引用しました)




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コメント

  1. 人類の歩みが、必ずしも正しいものばかりではないことに歯痒さを感じます。一方で、継続可能な未来と調和に向けて、正しい道を切り開いている力を目にすると、自分も微力ながらその力の一助になりたいと思います。
    Chiekoさんの記事を読んで、Shel Silversteinの本『おおきな木』が思い浮かびました。

    ところで、拙ブログのアドレスを変更しました。あまり熱心に更新していませんが(^_^;;気が向いたら覗きに来てくださいませ。『シルクな暮らし』http://silky383.blog87.fc2.com/

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  2. コメント有り難うございます。本当に自問しながら未来へ人として正しい道を進んで行ければと、思います。一昨日もあるヒトのtwitterで、ヒットラー政権のおりに、ナチスは全て合法な事をしていたという話しでした。しかしこの正しい事、公正な事はだれが判断するか、ケネディー大統領の言っているように、後の歴史が証明してくれるのを待つしかないのでしょうか。
    ブログも早速、拝見させて頂きます。

    返信削除
  3. こんにちは。
    拙ブログへ何度もコメントありがとう。
    子宮全摘手術から7日間という超スピードで昨日、故ケネディ大統領演説の日から50年目となる日に退院しました。
    相変わらず、アグレッシブな記事ですねぇ。人類が生き永らえていく上で、人間たちに欠けているものはなんなのか、どうしてかけているのか、どうしたらそれを補うことができるのか。
    私のブログへのコメントでファンタジーと第2言語習得とを結びつけて考えているらしい論文のタイトルを見て、シリーズで読み終えたばかりの「クロニクル千古の闇」(英題CHRONICOES OF ANCIENT DARKNERS/ BY MICHELLE PAVER)が頭に浮かびました。読みましたか?

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  4. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  5. モンタギュー2011/01/21 12:54:00

    kaikaiさん無事手術をおえたのね。よかった。
    私のブログはヒトに詰問する意味でなく、自分を諌めているつもりで書いています。

    いつも’Maaam! you are such a hipocrat!' と15歳の娘や18の生意気盛りの息子とやり合う事に成りますが、ま、ヒッポ偽善者というよりは、「ヒトに注意するぐらいなら、自分はどうなんだ」と言う、アメリカン・ティーンエイジャーの親への反抗常套手段ですが、そんなことからもいつもヒトに意見言うように聞こえるけど、自問しています。そう、このブログに書いたのも、結局、自分を箴言しているということですわ。

    こころにごはんブログに論文の事書いたっけ?
    クロニクル王国は自分が育った時には呼んでいなかったけど、子どもに読み聞かせの時に出会いました。大好きなファンタジーです。

    今回の論文の趣旨はこれだけ多く世界のファンタジー作品が和訳されているのに、日本のYoungAdultsものどころか、ファンタジー文学は殆ど世界に紹介されていません。日本のファンタジーアニメやゲーム、マンガが世界の若者に受けいられているにもかかわらず、ファンタジーの読み物は日本語教育でさえ取り上げられていない実情をうれいています。そこでその素晴らしさと、日本語教育に取り入れる方法論や効用を論文に書いて、いずれは学会発表をと考えています。

    人生まだまだ半分、これまでの足跡を振り返りながら、歩みを早めたり遅めたり、休んだり、しながら前向きに進んでいきたいですね。

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