学校では卒業式のシーズン



5月末から6月初めにかけて、いつも我が家ではめまぐるしい日程がつづく。卒業式のシーズンだから。
今年は娘が小中一貫校の中学を卒業し、高校へ入学、
そして息子が高校最終学年へ突入。
アメリカの学校も、高校の卒業式は日本の小学校の入学式位、人生の一つの区切り目として
様々な行事が催される。

子どもたちが通うのはアメリカでもオールタナティブな学校
公立の学校より、各行事が華々しいが、予算もないので親や生徒スタッフがすべて手作りで凝った行事を
準備するのが習わしである。みな親として教師として、コミュニティーと卒業生を送り出す準備をする。

庭や野原の花々を摘み花瓶にいけていく、蔦をからめて花木のトンネルをつくって卒業生の行進に花を添える。
テントをはり、室内楽ならぬ在校生のアンサンブルでコーラスともにメロディーを奏でて送り出す。

校庭のミントでレモンとアイスティーや、クラッカー、チーズ、果物を用意し、

いよいよ式典がはじまる。
先生の自作の詩で今年も卒業式は始まった。
それから先生が生徒をロースティングする、愛情をこめて一人一人大げさにからかう、
これがどうしても私には理解出来ない。






卒業式の前には バンクエットが親と恩師をまじえて講堂で
開かれもするが、これは2−3時間のからかいスケッチ・スキットのオンバレードだ。
からかわれた方も、そんなことで腹を立ててては大人げないとバカリに
一緒に笑い飛ばす。
人前で自分の失敗や失態をなじられたら、すぐ本気になってしまうと、
それはユーモアのセンスがないということらしい。

 中学生も、高校生もこのユーモアのセンスとやらで式典や、バンクエット、謝恩会がすすめられる。

生徒も先生も持ち上げたり、持ち上げられたり、
また学校そのものにも、内部ジョークをとばしあって、夜遅くまですごす。
卒業生は堂々と未来を語り、ともに過ごした年月を振り返る。
私たち親もよくここまで育ってくれたと、ただただ恩師にコミュニティーに感謝の念で一杯になる

私は、色留め袖で娘の晴れの舞台を祝ってあげようと、朝から終業式、フラワーセレモニー(1年生が野生の花をもらって、8年生でCultivateされたバラを送られ、12年生で大百合となって旅立って行く花贈呈式)の合間に着付けに大わらわ。

コメント

  1. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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  2. ああ、いい卒業式ですね。
    暖かい感じが伝わってきます。
    手作りの式典? でもテントすごいですね。

    野生の花、バラ、ゆり、 なるほど、これもいいですね。

    着付け、お疲れさまでした。
    思い出に残る卒業式になりましたね。

    返信削除
    返信
    1. たけひめさま、かなり御礼が遅れてすみません。コメント有り難うございました。
      今年も卒業式のシーズンが来ました。ことしも大輪の百合が咲くでしょうか。今年は親としてでなく教師としての参加です。そちらは娘さん、そろそろ大学ご卒業じゃありませんか。

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