粉雪と寒風でNY/NJ交通網完全麻痺、パニック状態の40時間空港で

息子一人を日本へ送り出すため、ニューアーク空港コンチネンタル便12/27月曜日発にあわせて、大雪の中、NYへ日曜日向かいました。宿泊先は地元ニュース中継車が雪の最悪コンディションを撮影していたウエスト72丁目あたりのアパートホテルです。ホテルすぐ下にとまった実況中継車から、なんども戸外へでないよう呼びかけています。

州立列車の管制塔で働く妹婿は、刻々と道路や北米東海岸の最悪状況が入っていて知っているので、列車でニューヨークへ迎えと忠告してくれます。しかしその専門家の忠告を、自分は雪国のドライバーだからと振り切って、夫は四駆車でNYへいつもの2倍かけて恐る恐る着きました。途中、ニューヨーク市内に入って坂の多いマンハッタン島では、除雪が間に合わないので、道路のあちこちで車が立ち往生したり、滑りまくっていました。それでもなんとかインターネットで予約しておいたアパートホテル着くと、予約が一方の部屋には入っていない!

それもクリアして、車を近くのパーキングに入れ、とにかく食事にでると、もう足下がぐちゃぐちゃになって、目の前も見えません。自分の運転の能力より、NY市の雪の処理能力を甘く考えていた夫と悪戦苦闘しながら、食糧買い込んで宿舎にもどると、ニュースは雪情報と交通網麻痺の情報ばかり。この雪は量よりも、スキーには最高の粉雪ですが、交通手段には最悪で、そのあと風もかなり吹いています。信号、道路も凍結しています。

それでも搭乗日の翌朝5時のニュースでは5時間遅れで飛行機が出ると云うことで、車は大雪のため既 にパーキング駐車場から出れないので、地下鉄と列車で空港へ向かい、7時間並んだ末、荷物がチャックインされて、安心したのも束の間、息子たちがゲートに入ったとたん、フライトは全てキャンセルされました。

だったら、どうして最初っから、今朝からキャンセルだとネットなり、電話で言わないんだ。
もう空港職員も、航空会社職員も、処理しきれません。
空港までの公共交通機関に乗り合わせた、空港作業員は自分たちはもう36時間働きづめ、自宅に帰るに帰れない、自分の車が雇用人専用駐車場から出られないから。またこういう時にもアメリカの労働法は頭を出します。36時間以上は連続働けないからと、、


航空会社職員は一旦一人が数百人を処理しています。一人でも列に割り切って問い合わせしようものなら、国籍がたとえ違っても、こういうときは一致団結して阻止します。もう列に並んだ我々も暴動と化しています。

途中様々なドラマを聞きました。(日本 行きはこの日の便だけキャンセルでしたが、インド直行便、ヨーロッバ、アラブ、南米便は昨日からキャンセル便続出もっと混乱状態でした)、。私は息子 をゲート前まで送ってNJトランジットにのりましたが、列車はマンハッタンのペンステーションの信号故障のため閉鎖で動かなく、列車にすし詰めにされているところに息子から彼の乗る便が、出発直前にキャンセルしたとの報で、空港へ最寄り駅から戻って来ました。

ゲートからなかなか出て来ない息子をまつこと4時間。空港で寝る覚悟でしたが、幸いNJの友人宅までタクシーで行って、 朝一番に送ってもらうと、朝7時前だというのに、すでに1000人を越す人が並んでいます。

同じく日本へ帰る予定のご家族が小さいお子さんつれてゲートで夜を明かしておられました。
インドへヨーロッパの自宅へ帰るのにもう2日も空港で過ごしている人も並んでいます。
あるヨーロッパの女性は帰れないし、余分にお金もないようで泣き崩すばかり、本当にお金がないと心細い状況が生まれます。助けたくても、彼女はいいというばかり。
インド行きの人は諦めて、荷物もなくして帰り支度です。あちらではヨーロッパの人が怒りだしました。
フロリダ行きを楽しみにしていたおばあさんは、朝6時過ぎに空港に着いたとたん急遽キャンセルになり、大きな荷物抱えて途方に暮れながら、7時間一緒に並びます。
あるアメリカ人青年は、長い事かけてお小遣いため、初めての海外旅行に日本行きのチケットを手に入れたのに、息子と同じ便のキャンセルで呆然としています。
ニューヨーク市内のJFK空港からの便もパンク状態です。ようやく数日後の他社便に乗り換えたはいいけど、荷物をチャックインしたので、でてくるのを待っている人たち。
スタンドバイチケットを手に入れたけど、結局またのれなくて、コートのはいった荷物のみ成田へ行ってしまったから、コートがない人。

私たちは行列に7時間ならびながら、携帯電話からキャンセル便は全額払い戻ししてくれると予想して、他社便をワシントンDCから予約しました。、、すったもんだの末、息子はちょうど途中フィラデルフィアまで行く友人にワシントンDCまで夜通しかかって乗せてもらい、 DCの郊外バージニアの空港から日本行きの飛行機に乗りました。
そして今、メールが入って、無事成田へ到着、荷物もなくしたと思っていたら、スーツケース二つ成田に既に到着していて無事だったようで、一安心。



今度は姪っ子が一週間後に成田へ飛びます。彼女はネパールからアメリカへ帰ってくる時、乗るはずの便がキャンセルにあいバンコク空港で夜を明かしたりしながら、3日かけて帰って来たそうです。そんな経験はうんざりだ。今度も、借金してまで日本へ行くのに、そんなことになったらどうしようと不安がっています。

大雪、台風、地震、いろいろな諸事情で交通網は当てにならないと、覚悟をして旅をしなくてはならないと肝に銘じた3日間でした。


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