12/18/2010

18歳、市民としての責任と義務

米国籍と日本国籍をもつ息子が18歳になったと同時に、JURY duty 陪審員の通知をもらった。

18歳になる数週間前にも、男子だからselective serviceの通知が来た。
内容といえば、緊急時には国のために闘うことを誓うものだ。
これらは義務と一般には言われている。
が本人が希望すれば
ドイツの稿でも書いたが、良心的兵役拒否をすることもできる。
しかし米国の場合は、大学の授業料ローンが受けにくくなるし、煩雑な書類に署名を言い渡される。

だが息子の命を、母親としては国というより、一部の政治家の判断に任せたくない。
だからこの良心的兵役を拒否するように、母親としては彼が判断するよう願っている。
しかしそこはティーンエイジャー、親の言うなりに行動するものか、、
自論があり、判断を任せられてもらってないと思うと、どこまでも反発を食らうはめになる。
こちらは、
かえって逆効果にならないよう、慎重に上からの目線でなく、あなたの判断は尊重するという態度を見せながら、息子と話し合いの席にもっていけるよう、頃合いを見計らう日々がつづいている。

18歳になるとあらゆる責任が法的に出て来るのも、アメリカだ。
選挙民として登録することも可能になる。
先ず、自分がどういった政治的立場の人々に、自分の意見を代弁してもらうかを考え、
選挙登録をして、政党を記載する。
これらはすべてソーシャルセキュリティー番号と連動しているから、
免許取得とも、大学の学生番号とも連動し、保険証とも相なってくる。、
18歳になって、周りから成人として扱われ、本人も自ずと意識、我というものをもつようになる。


さらに健康保険も家族名義のものに入っていても、
たとえば麻酔をかけるときも、医師に健康状態を聞かれるときも、
今までだったら保護者の署名のみだったのが、
これからは本人の署名がないと、薬も処方してもらえない。


自己の責任においてあらゆる本人の健康上の判断をゆだねられるし、
保険の可否もこれからは彼が全て問い合わせしなくては成らない。
親がかわりに書類の手続きや、あらゆる公的な口座開設することはできない。

 さらに事故にあって告訴すると、裁判所に本人出頭が義務づけられる。
これまでは、親の保護の下すべてがマイナー(青少年だから)ということで
社会的に免除されて来たり、保護されたことが、
本人の判断と、意志と、意見が尊重される、
まだ高校生であっても、自分の意見がないからと流されることが出来なくなる。

 陪審の義務とは、たとえその日授業があっても、仕事があっても最優先され、
学校でもその日は休み扱いにはならず、肉親の葬式でも忌引き扱いというのがないのに、
陪審休校は公的に認められている。

18歳になったと同時にすべての子に陪審の依頼が来る訳ではないので、
クラスメートの中で初めて来た息子は、一人前として認められた気分になり
誇りをもって、市民としての勤めを果たすため、授業を休むなんて公言していた。
「でもせっかく行っても、そのまま陪審の検査に引っかかって引き返すのがおち」
とは妹の言。やる気を損ねることをいう。

せっかく仕事や授業を休んで指定の裁判所へ
陪審員としての審査を受けに行っても、
その時々の告訴案件や、内容によっては、不適格になることもある。それならば最初からそうした人選で通知をすればよいものをとおもうが、
人選はあくまで公平にランダムに送られる。
人種、年齢、性別、などなどを公平に選出するとして、人選が不釣り合いだと、その場でどうぞおかえりくださいとなる、また夫はよくこの陪審義務通知がきて、いままで五回位、仕事を休んでいってもほとんどが司法取引があって、陪審員裁判する必要がなくなり、その場で用なしになって帰って来た。
私も何度もこの陪審員通知を送られた。しかし合衆国に選挙権を持たない住民だからと(日本の国籍を維持しているから)免除届けをだして来た。

いずれにせよ、18歳になると、社会が18歳の青年を一人前として扱うようになり、親の擁護があっても、
税金でも、法律、行政サービスも成人として扱い始める。
それは以前日本語の授業で
「女の人」「男の人」を教えた時、大人になって初めて人が点くというと、それでは私たちはまだ人間ではないのかと質問して来た生徒を思い出す。
一人前という言葉もあるように、日本語では、大人になるまで社会の構成員として扱ってもらえない。
しかし現代の日本ではこの一人前になるという言葉を何歳から当てはめてよいか、迷うときがある。
選挙権を与えられた時、喫煙、お酒が公然と許される時、徴兵制、陪審員の義務が課せられた時、などなど
社会が法律で枠組みをつくっても、実際の対象となる青年の 精神的成熟度は。

こうして社会が成人として扱えば、否が応でも本人は自分の意見を持ち、
自己の判断に責任がでてくるようだ。前よりすこしたくましくなった息子をみて、一人前の意見をいう息子と意見が交換が出来るようになったことに安堵する。
 


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2 件のコメント:

  1. はじめまして。メキシコの徴兵制に関して調べていたら、何故かこのブログにたどり着きました。
    息子さんは男性ということで、selective serviceの対象となるようですが、良心的兵役拒否の前に、selective serviceに登録すること自体を拒否することは無理なのでしょうか?
    また、この義務が男子だけに強制され続け、女子は免除され続けている現状をどう思いますか?

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  2. はじめまして。メキシコの徴兵制についてもぜひ今度は湖面と残してくださいね。女子が免除されるというより、男子だけということ、次の投稿記事の「その2」でふれましたが、男女どちらでも徴兵制そのものに反対します。暴力で他国をねじ伏せよう、自国の利益を追求していこうとする米国の態度には、声を上げて反対しています。ではこの国に済まなければいいとおっしゃるかもしれません。確かにそれも選択肢にいれ、私たちがこの国の現実から目を離したところで、世の中はかわっていきません。そこで住民の声として声をあげ、少しづつ、一人づつでも人々が「力」では根本的に社会が平和にならない事を理解掌握していく社会で暮らせたらと微力でもつとめています。

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