アメリカの食文化のながれ。米国収穫を祝う感謝際をおえて

昨年のサンクスギビングの記事「サンクスギビングにみる世の中の移り変わり」の

http://cyamazaki-heineman.blogspot.com/2008/11/thanksgiving.html、
記事の続きを

以前はこの記事に書いた様な
飽食がパーティーと言わず、人が集まれば、どこでもみられていた、それはアメリカの豊かさのシンボルというより、
日本で高度経済成長以前に育ってきた日本の食文化とあまりにかけ離れた感覚からおこる戸惑いだった。

しかし、今はどうだろう。
個人主義がこの国の食文化にまで及んで、多様化したそれぞれの嗜好にてんてこ舞いだ。


いや嗜好というより、アレルギーや思想・宗教が食制限に及んで、人を呼んでおもてなしをする方は
もうてんてこ舞いである。娘の友達の多くは好き嫌いの種類が多用しすぎて、何を出していいか、アメリカでパーティーをする親や、大人たちを集めて開く食事会では頭を悩ましているのが、現状だ。

食制限をDiet ダイエットと呼ぶが、まず一般的なダイエット食制限から紹介しよう

Vegetarian: 菜食主義者と以前は訳されていたが、今はこれも多用している。
4つ足を食べないけど、鶏肉や魚は食べられるベジタリアン
肉は一切受け付けないが、魚は大丈夫なベジタリアン
肉、魚の形がなければ大丈夫としたベジタリアン、
肉、魚の味やにおいがしてもダメなベジタリアン(出汁に困る)
Vegan 肉、魚、卵、チーズ、動物性タンパク質が一切ダメなビーガン (バターで炒められない)

さらにアレルギー関係では (中には命に関わることもあるので、十分な注意が必要)
ビーナッツアレルギー、
木のみ全体がダメなナッツアレルギーでこれにはココナッツ油等も含まれる
小麦アレルギー 醤油をはじめかなりの調味料にも往々にして入っているので要注意
グルテンアレルギー あらゆる穀類が入ってくる
アトキンス・ダイエット :は健康食として紹介され、あらゆる炭水化物を食べない
穀類のみならず芋類もダメ、よってタンパク質と野菜が中心になる
卵アレルギー
乳製品アレルギー
さすがにアメリカではあまり訊かないがそば粉アレルギーというのもある。

アレルギーなので、勝手に自分で食べないのだからほっとけばいいというわけにも行かない。
クラスみんなで祝うべき誕生会には、今日びケーキを持って行けないし、アイスクリームもダメ、自然とフルーツサラダになる。こうしたアレルギーや嗜好の子供を持つ親は、大抵子供が食べられる代替食をもたせる。
しかしピーナッツや卵、乳製品アレルギーの子供は、同じ部屋にいて、その空気をすっても呼吸困難になることもあるし、ましてや衣服に付着するだけでも大変といった自体も出てくる。

なかには、トマトがダメ、ピーナッツバター以外食べられない、このブランドなら大丈夫だが、同じ加工品でも他のブランドだとアレルギー反応が出ることもあるらしい。

この人たちが旅行に行くとどうなるか、全て食事を運んだり、炊飯器を持ち運んでの旅になると訊いた.

さて、昨日のサンクスギビングでの話し、
以前は私たち一家以外は義兄や義父、義妹、義姉たちはスーパーで大量に安い食べ物を買い、
癌であろうと、糖尿病であろうと、ダイエットコーラを呑み、化学調味料を大量に消費してきた。

しかし
昨日は、まず義兄の小麦アレルギーに始まり、姪のグルテンアレルギー、他の姪はある日突然ベジタリアン宣言をし(そこのうちは殆ど野菜を食べなかった)以前はこうした家族の集まりに、何を持って行っていいか、あまりに違う食生活に悩んだが、今度はかれらが、私たち一家が以前よりたべているオーガニックの野菜や七面鳥を食し、
パイにもグルテンを一切使わないものがでてきた。それでも相変わらず量が多いが、でも食にもう少し意識を持ってきた。意識を持ちすぎて、体が反応にしすぎていることもあるかもしれない。しかしあれほど好き嫌いの激しかった10名以上の姪たちが、社会にでて、いろんなものが食べられるようになればと願っているが、

これも飽食文化のなりのはてかもしれない。



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