11/29/2009

赤字予算70兆の事業仕分けのひとつの見方、共同通信配信/地方紙それぞれの立場

ばっさばっさと仕分けするのも大変だが、仕分けに批判的な人は
70兆もの予算要求をどのように
まかなえと言っているんだろう。


この経済低迷の中、40兆の税収入が入るらしいが、後は国債でまかねえっていうのだろうか、
それではせっかく変化をもとめて、長い保守政権にさよならをするため投票した選挙民の判断の結果できた
現政権を引きずりおろさんばかりの批判の数々である。

まずは先日、『再生の町」のビデオみた、以下に転載するのでご覧いただきたい。最終回の『決断」の回である。

 http://embed.awe.jp/?key=aHR0cDovL3d3dy5tZWdhdmlkZW8uY29tL3YvVU9BNjdRS1hhYTI1OGUwM2E5ODQ3ZjJjYzM3ZWJhNjdmNjkxNTFkMHx8fGh0dHA6Ly93d3cubWVnYXZpZGVvLmNvbS8%2Fdj1VT0E2N1FLWA%3D%3D 
 

住民たちは、疲労困憊し唯一未来に希望託して、この10年開発計画に町の発展を重ね合わせきた。
市行政が経済崩壊しているのに、借金してまでこの開発にかけようとしている。

一方赤字財政を受けて財政刷新のプロジェクトチームが1つ1つの事業をみていくと、
住民の希望の開発予算を計上するには、お年寄りのデイサービスの人員をきらなければいけない、
救急車も通れない旧市街の区画整理の予算を凍結しなければいけない、
保育支援も削減して、幼児を持った親たちは働けなくなる、
さらには医療も削減カットの標的となる。

そこでプロジェクトチームは今を生きる人を見殺しにしてまでも
開発か、発展かと住民みんなに判断してもらおうではないかと、住民との仕分けが始まる。
住民と1つ1つの予算をみていくとということになった。
現実にあった、ある経済破綻市町村の話らしい。

それでも現在の日本の事業仕分けニュースを海外からみていると非常に全体として見えてこない、
批判の声ばかりが聞こえてくる。

そんな中、あるビデオ講演に興味がわいた。
地方交付税の中から、道路を作るという予算がおりない、
それは政府の規格通りの道路工事をしていると11万円が1㎡あたりにかかるらしい。しかし企画に外れた側溝のブロックを使い、道路幅も除雪車が入るぎりぎりの3.5m幅に国の企画の5m幅から縮小すると予算は1/6以下で済むと。つまり今まではこうしてきたから、経済が潤っていたころの慣例に倣って工事をする、ひょっとして業者からの提案できめられたかもしれない規格そのものを見直す、そうした事業所や、勢いで建設してきた博物館、事業団のビルをどんどん見直していくべきだ。

科学技術や研究費の予算がどんどん削られていることに対する批判が特に大掛かりにマスコミに取り上げられている。研究員は未来の夢だ、先端の開発だといっているが、自分の明日の未来がなくなるという切羽詰まった声にしか聞こえてこない。製薬、バイオ、科学など、縦割りで共同研究できにくい、同じ研究を秘密裏に別々の研究所で行われているなんてことがざらな世界だ。どこか最初に発表するかで膨大な予算が割かれていたりする。留学生の援助がきられるのではと、その予算の見直しが採決されたとき、そうした憂いがあった、実際中身をみてみると留学生を直接面倒みる職員の給与より、事業費に大幅な税金が遣われていたなんてことがあったようだ。

仮に科学の先端に希望をつないで、自分たちの明日の未来と名声のために予算が削られていることを憂いている人たちの家族に高齢者がいて、高齢者医療の予算が削られてまで科学先端の事業費を要求するだろうか、

もっともっと一人一人の納税者が大局に立って、全体の予算の割り振りを視てほしい。全体をみないで、自分の主張ばかりして、批判ばかりしていたら、
未来の世代に借金ばかり残すことになりかねない。
未来に夢をつなぐ前に、人口の先細り現象で高齢者社会になった将来の国を誰が責任を取るのであろう。

愛読書の篠田節子女史の「静かな黄昏の国」を連想させられて怖くなる。そこに描かれた日本は、疲労しきっていて、経済にも生産性もない国のなれのはてが描かれていた。


以前2/03/09に書いたブログでアメリカ地方行政のほんの一幕をかいたが、
http://cyamazaki-heineman.blogspot.com/2009/02/ii.html

記事の1部を抜粋「近くの人口の密度の高いホリヨークだと、お年寄りとプエルトリコの人口が町の大半を占める。昼間の就労時間に選挙が行われるため、低賃金の仕事に多くついている就学時の子供をもったプエルトリカンの彼らには選挙にいく余裕がない。選挙に行かれる年寄りは、教育より福祉を優先しろと、市民投票をかけ教育費に全くお金がまわらない。昔から学校が退廃していると評判の町だ。

結局、各町村の住民たちは、自分さえ良ければ自分の税金が直接、自らに降り掛かる暮らしを良くしてくれればよいと、目先ばかりにこだわった民主主義の究極の1つの様子が見えてくる。将来を見据え、自分だけじゃなく、自分の子どもだけでもなく、全ての人が幸せに暮らせるようになるには、一人一人が大局にたった意識を持たねばならないだろう。自分だけがよくてもどこかで行き詰まっていく姿が、この近辺の町の姿に見た。」一部抜粋おわり


さて、事業仕分けはどうなったか、その舞台の様子を伝えるブログ「みどりの一期一会」から転載させてもらった。

事業仕分け記者座談会 傍聴者も判定、会見乱入も
2009年11月29日 中日新聞

 政府の行政刷新会議の事業仕分けが終わった。十一日からの前半戦、二十七日までの後半戦の計九日間、会場となった東京・市谷の体育館に詰め掛けた人は計二万人弱。仕分け現場の熱気は日を追うごとに高まっていった。人波にもまれながら、前代未聞の「予算削減劇」を取材した記者たちが記事に書かなかった仕分け現場の様子を語り合った。 (事業仕分け取材班)




 A 仕分け作業は体育館の一階で行われ、報道陣用の席は二階。間近で取材できないから、一階の一般傍聴席で議論を聞いた。報道関係者が荷物を置いたまま席を長時間離れると、立ち見の傍聴者が容赦なく荷物をどけて座っていた。それほど傍聴者でいつもいっぱいだった。
 B 一般の来場者は、最初は中高年が中心だったけど、仕分けブームが盛り上がるにつれ、制服姿の高校生や若いカップルも目立つようになってきた。一時間の議論が終わると、傍聴席のあちこちから「廃止で決まり」「予算縮減だ」と声が聞こえてきた。みんな仕分け人になりきっていた。国民が税金の使い方を身近な問題として考えるきっかけになったのは間違いないね。
 A 仕分け人のぶら下がり取材に、一般の傍聴者が加わる状況も常態化していた。仕分け統括の枝野幸男衆院議員の記者会見に、一般傍聴者が乱入して質問したこともあった。枝野氏はしっかり答えていたよ。
 B 傍聴用の簡易いすはすき間なく並べられ、一度座ると身動きが取れない。十時間近く議論を聞き続けていたら、エコノミークラス症候群になるかもと恐怖を覚えたくらい。それでも傍聴人は真剣に議論を聞いていた。
 C 議論が長引くことが多く、一時間の予定の昼休みは十五〜二十分程度。体育館の隣、財務省関連の「お札と切手の博物館」のレストランで毎日、昼食を済ませた。レストランはにぎわっていたけど、博物館は閑散。財務省は予算を切りたがる割に、無駄の象徴みたいな施設を持ってるじゃないかと思った。

◆資料で勝った財務省
 D でも、仕分け会場で配布された資料を見て、やはり財務省は他省より有能だと思ったね。財務省の説明資料は文字が大きく、分量も一ページで、圧倒的に読みやすかった。要求側は何ページにもわたって詳細に主張しすぎ。一時間の議論だから、シンプルな説明にしないと傍聴者の頭に入らない。資料が配布された時点で、財務省の勝ちという印象だった。
 C 経済産業省の説明は、他省に比べれば上手だった。質問されると「ありがとうございます」と最初に言って、その後は立て板に水で、質問に慌てることもなかった。経産省は第二作業グループで、最後に対象になった省。順番が後になった方が、やりとりの要領がつかめて有利だった面もあるかもしれない。

◆一番人気はやはり…
 A そうだね。あの蓮舫参院議員も、前半戦で役所を責め立てる場面がテレビで繰り返し流れたせいか、後半戦では「事業の目的はみなさんがよく理解していますが」と必ず前置きを入れて、官僚側に気遣いを見せていた。それでも傍聴者からの人気は最後までダントツ。みんなこぞってカメラ付き携帯電話を向けていたね。
 D 蓮舫さんら仕分け人はともかく、財務省主計官が報道陣のインタビューに応じているのには驚いた。「僕らにとっても勉強になります」なんて控えめに答えていたけど、表情にはうれしさがにじみ出ていた。予算を削る政治イベントにまんまと便乗できたというところだろうね。
(2009.11.29 東京新聞 より)

また各地方紙のコラムも面白いと
またまたみどりさんからのブログを転用させてもらう。

●【事業仕分け】シナリオがあるような無いような、プロレスに似た妖しい魅力 きょうもネットで生中継中
             46トピックス


問われるのは仕分け人の大局観 【山陰中央新報のコラム】
日ごろ「無駄も間違いもない」と大見えを切っていた役人の目には仕分け人の振る舞いは、さぞ傍若無人と映ることだろう。質問を繰り出す仕分け人に「一方的に言われるのは心外。私にも言わせて」と言い返す場面もあった▼ともあれ第1ラウンドは終わった。戦後行政の大掃除を掲げる鳩山政権が、ここでひるむようでは先行きは危うい。しかし一刀両断の刀さばきも行き過ぎれば無駄な血が流れる。問われるのは仕分け人の大局観である。(2009年11月20日付「明窓」)全文

理系首相だから大丈夫? 【西日本新聞のコラム】
 勝手が違っただろうに、なかなかの応戦ぶりだった。宇宙飛行士の毛利衛さんのことだ。日本科学未来館の館長として先週、予算の「無駄」を削る行政刷新会議の「事業仕分け人」と対峙(たいじ)した…毛利館長の施設はコスト削減を迫られる程度で済んだ。が、科学技術予算には概して厳しい。科学技術予算は目先の損得勘定になじまない。「技術立国」が揺らぐような仕分けが交じる心配は、東大工学部出身の首相が率いる政権だから無用とは思うが…。(2009年11月17日付「春秋」)全文

ぜいたくな空間 【沖縄タイムスのコラム】
 休日だというのに人影はまばら。広々とした空間は民間施設ならあり得ないぜいたくさ。真新しい設備や機器が置かれているが、頻繁に利用されている形跡はない▼鳴り物入りで整備された公共施設を見学して何度か感じたことがある光景だ。しかし、そこに投じられた経費が自分の懐から出たお金の一部であることに思いは至らなかった…廃止や削減と判定された事業一覧を見るとかつて見学した施設などがどういう名目で、幾らかかっていたのかと、いまになって思う… (2009年11月17日「大弦小弦」)全文

やまびこ 【愛媛新聞のコラム】
 政治に対する官の優位を象徴する「やまびこ方式」という言葉が、自民党の中川秀直元幹事長の近著にある。予算を獲得したい省庁が自らは表に出ず、自治体などに陳情させて議員を動かし、財務省へ働きかけることだ▲「選挙民の直の声だと思っていた陳情は、官僚が用意した台本にすぎないのか」。…▲来年度予算概算要求を削る行政刷新会議の事業仕分け…変化を印象づけるのには十分だ▲ただ刷新会議内では「これって主計局の下請け?」と疑問が根強い。…これってやまびこ?▲政治主導をうたう鳩山政権には仕分け結果をうけた予算編成こそ正念場。痛みに国民の理解を求める役目まで、官僚には頼めないのだから。(2009年11月17日付「地軸」)全文

社会の大きな変化には、いったん大きく振れて、やがて振り戻して… 【山口新聞のコラム】
 …補正予算の執行停止、来年度予算の事業仕分けなどには、乱暴に感じるものもある。しかし、目的はいいが、それを実現する適切な方法が見つからないまま、予算が付いた事業も多いようだ▼この60年、日本の政治には大きな変化はなかった。特にここ十数年は小泉ブームを除くと、「ぬるま湯」の中にいた感がある。国民がそこから思い切って飛び出すことを選択したのだから、多少の変化の痛みは仕方がないのかもしれない▼社会の大きな変化には、いったん大きく振れて、やがて振り戻して適当な変化幅になることが多い。やりすぎるぐらいでないと、変化しないものだろう…(2009年11月15日付「四季風」)全文

廃止や削減が成果だと安易に考えないでほしい 【新潟日報のコラム】
 …1時間弱で「一件落着」だ。「そんな無体な。しばし説明を」。官僚の叫びが聞こえそうだ。テレビでは1972年に「必殺仕掛人」が始まり、「仕置人」「仕事人」などと必殺シリーズが続く▼今年の流行語大賞の候補に「仕分け人」が急浮上しそうな勢いだ。事業仕分けは展開が速く、悪代官退治にも似た快感を抱く人もいることだろう。「小泉劇場」に倣い、鳩山一座は「仕分け人劇場」で勝負か▼ずっと密室で行われてきた予算査定を「事業仕分け」に衣替えさせ、公開するのは歓迎だ。ただ廃止や削減が成果だと安易に考えないでほしい。無駄排除の次の見せ場こそ真価が問われるのだ…(2009年11月14日付「日報抄」)全文

公開査定バトル 【東奥日報のコラム】 
…場外からは「しょせん政治ショーだ」「与党のパフォーマンスにすぎない」と冷ややかな声も漏れる。しかし、八百長なしの言論戦を勝ち抜くには相当な力が要る。分析力、洞察力、説得力を駆使するこれは総合格闘技と言えるかもしれない。古参議員お得意の寝技はもう通じない。一歩を踏み出した公開査定バトルには目利きの観客がいる。是非を判断するのはあくまでも国民だ。ありがたいことにブーイングを浴びせる自由がある。これも試合をオープンにしてくれたおかげだ。凡試合をしようものなら「引っ込め」とやじり倒してやろう。(2009年11月12日付「天地人」)全文

日本版グラスノスチ(情報公開) 【神戸新聞のコラム】
 久しぶりに見る顔ぶれだった。旧ソ連のゴルバチョフ元大統領に、ポーランドのワレサ元大統領。ベルリンの壁崩壊から20年、記念式典に沸く市内の映像を見る◆あのころ、世界を席巻したロシア語に「ペレストロイカ」がある。改革を意味し、ゴルバチョフ氏が唱えた。…東西冷戦の終わりを象徴する言葉である◆ 「改革」を突き詰めると、もう一つのロシア語に行き当たる。「グラスノスチ」。情報の公開をさす。長い間、密室の中で決められていたことが、公の場に引っ張り出される。その意味で…鳩山政権の事業仕分けは、日本版グラスノスチといえる…旧ソ連のグラスノスチは、東側の人々を突き動かした。日本のグラスノスチはどうだろう。せっかくの機会だから、じっくり見たい。(2009年11月11日付「正平調」)全文

鳩山政権が削り損なえば地方はピエロになってしまう 【山陰中央新報のコラム】
 …鳥取県が、権限や財源の枠を飛び越えて、県と市町村の関係を見直そうと設置した地域主権研究会…成功するかどうかは新政権の姿勢にかかっている、と言っても過言でなかろう▼研究会はもともと、「市町村を重視し、国と地方の二重行政を解消する」という民主党の政権公約に沿って始まった。ところが、当の民主党。幹事長と首相の二重権力があからさまで、国政の無駄を排除する行政刷新会議は、事業仕分け役の国会議員が大幅縮小され、前途多難だ。…▼公約を信じて始めた鳥取県の改革だが、政権の約束が破られることでもあれば、自己成就は完結できず、道化役者だったことになってしまう。(2009年11月5日付「明窓」)全文

世論ははっきりしている:国債に頼るな・無駄を削れ 【神戸新聞のコラム】
 …見方で違うといえば、鳩山内閣の支持率もそうである。高い水準を保っているのか、国民の不満がうかがえるのか。衆院予算委員会でも取りざたされたが、はっきりしているのは赤字国債増発反対の声が多いこと。まずはしっかり事業仕分けをやれ、ということだろう…(2009年11月4日付「正平調」)全文

出だしで大きくつまずいた 【河北新報のコラム】
「始めよければ終わりよし」。このことわざに従えば、どうも先が思いやられる。出だしで大きくつまずいたのだから。作業は中断し貴重な日数を浪費した▼予算の無駄遣い一掃を目指し行政刷新会議が発足させた「事業仕分け」チームの人選問題だ。民主党新人議員14人の起用に、寝耳に水の小沢一郎幹事長がだめ出し。結局、議員は32人から7人に減らされた▼政府と党の意思疎通が不十分だったのは確かだが、懸念された政府と党による権力の二重構造という不安要素が頭をもたげてきた。…(2009年11月4日付「河北春秋」)全文

さてここまで呼んで読者の諸氏はどう判断されるだろうか、事業仕分けはあまりに無謀だとの声ばかりは信じていられないだろう。ただ、つねに政府が何を重要視するかは選挙民の責任としてみていかなくてはいけないが。

 読み終えたら、こちらをクリックおねがいします。


にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村


にほんブログ村 ニュースブログへ
にほんブログ村

http://ping.blogmura.com/xmlrpc/iy1yc69fl9tr

0 件のコメント:

コメントを投稿